Restaurant Soul Chicken/Luzern

ルツェルン屈指の人気レストラン。ランチであっても常に満席であり、フリーで入ってきた客は軒並み肩を落としながら回れ右していたので、予約は必須でしょう。
内装の統一感が無く、はっきり言って滅茶苦茶です。スイスのスイス人によるレストランとは到底思えません。
まずはビールで乾杯。スイス人がビールをガブガブ飲んでいる印象はあまりないですが、実は日本人よりも1人あたり消費量は多く、クラフトビールの生産も盛んなのです。これはポルトガルのビールだけど。

メニューはシンプルに「半身」「モモ」「手羽先」。フレンチフライまたはサラダが付随します。ということがドイツ語で書かれていたらしいので、ホストに英語へ訳してもらったのですが、彼が「Legs」という単語を失念していて驚きました。そう、彼らは極めて流暢な英語を話す一方で、びっくりするほど簡単な単語、すなわちLegsやCurve、Chickenなどを思い出せなかったりすることが多いので、何だか可笑しいです。
自動的に供されるホームメイドのパン。標準的なものですが、
チキン用のタレに浸して食べると実に旨い。ガーリックの香りが後を引き、癖になる味わい。3つも食べてしまいました。
私はモモを選択。たっぷりのハーブと仄かな塩味。肉の品が良く、しっかりと揚げられているのにもかかわらず食感はふんわりとしています。人気店なだけはある。ただ、量が少ないです。フレンチフライもごくごく一般的。
妻は手羽先。私のモモと交換こしましたが、骨ばかりで可食部が少なく、世界の山ちゃんのほうがずっと美味しく感じました。サラダは期待していた以上にシャレオッティでオマケの割に悪くない。
コーヒーで〆てごちそうさまでした。そう、彼らは〆として絶対にお茶を注文する。食事における最後の署名と捉えているのかもしれません。でもその1杯がいちいち700円ぐらいするから、その度に、東京だったらラーメン食べることができるなあと、貧乏くさい発想が脳内を駆け巡ります。

全体として味は悪くはないですが、日本のケンタッキーを超えるかというと、それも無いです。またルツェルンに来て予約して食べたいかと問われると疑問符。

何よりもまず高すぎるんですよね。これだけしか食べてないのに、ひとりあたり3,000円を超えてくる。もちろん円が安かったり、そもそもスイスの物価が高かったりすることが原因なのでしょうが。

そういう意味で、スイスで職を得るのは効率の良い人生かもしれません。ジュネーブあたりで小さな家を借りて平日はそこでスイスフランを稼ぎ、週末はフランスで過ごすとか最高の人生じゃないか。そのような妄想が広がったランチでした。



「スイス」シリーズ目次

スイス関連の本は手当たり次第に読みましたが、やはり地球の歩き方が最も上手くまとまっていました。Kindleに入れて持ち歩けば旅行でも荷物になりません。この情報量で1,700円は安い!


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Restaurant Soul Chicken
昼総合点★★☆☆☆ 2.5
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