ケンゾーエステイト。カプコン創業者の辻本憲三が1990年に創業した高級ワイナリー。山を切り拓き有名な造り手を破格の待遇で雇った末の割高ワインなどと賛否両論ありますが、私はココのワイン、結構好みです。
連れは私を待っている間に既にyui(ロゼ、メルロやフラン)、 asuka(フラン主体)を始めています。
一口asukaを頂くと、フランでここまで骨格のあるワインが造れるものなのかと驚きました。
私はrindo(CSとフランとメルロがほぼ3割づつ)で背中を追いかけます。黒系果実の香りはもちろんのこと、2012と若いのにしっかりとしたフレームワーク。土やなめし皮、カカオの香りが響きます。アタックは円やかで、甘さは控えめながら酸味とタンニンのバランスが見事です。
チーズはカマンベールにコンテ、フロムダンベール、ウオッシュ系(マンステール?)とフランス固め撃ち。
レバーのパテも正統派。 ここまで何もかも真面目で、ワインの値段も卸値に近い(他のレストランでここのワインを飲むともっと高い)のだから、当レストランはもうちょっと評価されてもいいと思うんだけどな。
「忙しいのに来てくれてありがとう」と唐突に手渡された重みのある細長い紙袋。「遅くなってゴメンね」とハニカミながらバレンタインプレゼント。
「aiって言うのはね、もちろん藍なんだけど、ホラ、愛かも知れないじゃん?」と、目線を合わさない言い訳が夜空に心地よい。
共に頂いたミートソースをツマミに自宅でゆったりと楽しみます。麺少なめ肉多めという最高の贅沢。
ところで、当レストランはお得なランチもございます。ケンゾーカレー。サラダとコーヒーがついて1,000円。
野菜が溶け込み甘さを感じる一方で、きちんとスパイスが立っている本格派。特筆すべきはライス。ピッカピカに輝いており一粒一粒が美味しい。チキンナゲット(?)はファストフードとは一線を画し、きちんと鶏肉であることが伝わります。
また、昼夜問わずテイスティングセットというものが提供されており、あさつゆ・結・明日香・紫鈴・藍を各45mlづつ出してくれて合計4,850円とお買い得。ケンゾーエステイトとは何たるかを知るにちょうど良し。為替の都合上、ナパバレーのワイナリーでテイスティングするよりも安い気がします。
最近のアメリカのワイン選びにおいてはABC現象、すなわちAnything But Cabernet Sauvignon / Chardonnay(何でもいいけどカベルネとシャルドネ以外でお願いね)と言われることがあるそうなのですが、こんなに素晴らしいワインを目の前にして信じられないなあ。決めた。私は3ヶ月以内にこのワイナリーに行くぞ。
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麻布十番にはフランス料理屋がたくさんあるのですが、残念ながら割高でハズレなお店も多い。外さない安定したお店は下記の通り。
- ラリューン ←クラシックな調理で正統派。むちゃ穴場です。
- 麻布れとろ ←ここで合コンすれば幹事がモテる(と信じている)。
- RRR ←ワインが割安。飲みまくれ!
- ルバーラヴァン52 ←全般的に安い。2時間で追い出されるのが玉に瑕。
- タストゥー ←トリュフを使ったデザートに身悶え。
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