▼
オステリア・ラ・カンティネッタ/大門
ご近所さんと「いつも十番だとアレだから」ということで、少し足を伸ばして大門へ。駅出てすぐにあるので至便です。
グレラとマルツェミーノの混醸。ブリュットの割に結構な甘味が感じられます。香りが豊かでリーズナブル。
水ダコのカルパッチョ。新鮮なタコを味わうための造作ないお皿。もうすこし量があったらなあ。
パンは満遍なく普通。あまり手をつけませんでした。
一方で、イワシのマリネな立派なボリュームであり、無邪気な酸味とコクのある脂。大好きですこの料理。
ゼッポリーネ(ピッツァ生地に海藻を入れて揚げたもの)はやや不景気。アツゥイというわけでもなく、生地がしっかりしているというわけでもなく、揚げ油ばかりがベタベタと目だってイマイチでした。
直感的に赤ワインを連想しますが、白なんです。そう、今夜はロゼ1本と白1本という、私としては珍しい飲み方です。
ホタルイカのパスタは散々な出来。茹で加減の事態は深刻で、味付けもボンヤリとしています。これで山ほどのホタルイカがあれば話は別なのですが、気持ち程度に散らされているだけであり、色々とガッカリ。
カジキのカツレツ。これは理想的な味わいで大満足。厚みのあるカジキにバリっと味付けし、高温でガツンと揚げてくる。わかり易い味わいで白ワインが進む進む進む。
このように、料理については魚目混珠であるため客の判断力が試されるのですが、サービスについては極めて爽快でした。ハライチの澤部のような愛くるしいにーちゃんが、次へ次へと我々の考えを汲み取ってくれるんですよね。5分後の世界を創造してストーリーを描き、相手が喜ぶであろう仮説を実行する。天職なんだろうなあ。
充分飲んだのに総額は思ったほど高くはなりませんでした。これで深夜まで営業していたら完璧なのですが、そうは問屋が卸さない。22時ラストオーダーで、そこから片付けムードに入ってしまいます。私としては夜のみの営業で、遅くまで開けていて欲しいけど、まあ、ここはビジネス街でありランチで稼ぐ街であるため、それは仕方がありません。
いずれにせよ良い店です。また来ようっと。