四の橋商店街の路地裏にポツンと佇む青いお店。ナポリ気分全開です。それにしてもこの辺りは良いお店が点在しますな。アルシミスト、鈴木屋、ロッソシチリア、、、最近のマイブームです、白金高輪。
外装よりもさらに強烈なナポリ感が出るインテリア。ナポリは地中海クルーズで寄港したことはあるものの、すぐにアマルフィへと足をのばしてしまったので、彼の地できちんとピッツァを食した経験が無いのが残念。
メニューの豊富さは圧巻。料理人は1~2人(?)しかいないのに、100以上の種類はあるのではないでしょうか?ただ、あまりに選択肢が多すぎて頭に入ってこないのが玉に瑕。ドリンクにはハウスワインを500mlお願いしました。陶器のピッチャーに並々注がれたトレッビアーノです。
すぐに供されるフォカッチャとバケット。フォカッチャはサツマイモ風味を湛えて美味。バケットは普通です。
的確にチョイスする自信が全く無かったので、前菜盛り合わせへと退避。2人前でお願いしたのですが、1人前づつに盛ってきてくれました。これで1人前です凄いだろう。
12時から時計回りにアンコウのフリット、カポナータ、タイのカルパッチョ、マグロのマリネ、オムレツに豚モツ、イカめしっぽいやつ、ミートパイ、薄焼きパリパリにカラスミとバター、中央はボローニャのハムと水牛のモツァレラです。
アンコウのフリットは身の味が薄く期待ハズレ。カポナータは正統派で文句なし。タイのカルパッチョは素材は悪くないと思うのですがタイ特有のコリコリした歯ごたえ消滅しており平子理沙のような違和感。マグロのマリネはヅケよろしく万人ウケする味わい。オムレツに豚モツにつき、オムレツはパスタが練りこまれており楽しいのですが、モツの臭みがはっきりと残っていてせっかくのオムレツが不憫に思えてきます。ミートパイはマトンで同じくクセがあり好きじゃない。カラスミはカラスミですね、日本酒が欲しくなる。ハムは優等生に美味しく、モツァレラは正真正銘の見事な味わいかつアンチョビの塩気も絶妙でパーフェクトでした。
わかりますか?前菜でこれだけダイバーシティに富んだ姿を見せてくれる。この時点で当選確実。
ライスコロッケも注文。ヴィネリアサクラランドリーのそれとは異なり、サモサ級のサイズです。
味付けはチーズ主体で極めてシンプル。ライスがギッチリと詰め込まれており、日本人なら絶対に好きな味。
正統派マルゲリータ。太陽の香りに手を叩き、生地の旨味に快哉を叫びたくなる。
日本では馴染みの薄い揚げピッツァ。給食の揚げパンをピザ生地にして、中に大量のチーズとブツ切りのハムを押し詰めた迫力満点の逸品。一口食べただけで五郎丸にボディブローを打たれた気分です。こ、これ、食べきれるのか・・・?と自問自答していると、「アタシ、もういいわ。キミ、食べるでしょ?」
私の胃袋は広大だが無限ではない。しかし残すのだけは避けたかったので、ヒイヒイとヨガりながら食べきりました。これは決して料理人や料理そのものが悪いわけではなく、注文する客のせいですハイ。今後注文する方は4人以上のグループで是非どうぞ。
以上、素晴らしいお店でした。Quod Erat Demonstrandum。
食べログでのヘイトスピーチめいたオペレーションへの攻撃は、私の場合は一切見当たりませんでした。周りのテーブルも気の知れた仲間同士でワイワイやっていて、スピード感や適時性を求められているようには見えなかったんだけどなあ。まあ、ある程度の覚悟を持って臨んだから私のハードルが低くなっていただけかもしれませんが、うん、それなりに鈍感力を持たれた方であれば心から楽しめるお店だと思います。
次は大勢で楽しみたいな。個室もあるから町内会に遠征企画を出そうかな。
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東京はピッツァのレベルが恐ろしく高い都市です。世界的に見てもナポリの次の世界2位ではないでしょうか。百花繚乱の東京ピッツァ市場をまとめました。
- タランテッラ ダ ルイジ/白金高輪 ←前菜含めた総合力という意味では一番好き。
- ナポリスタカ/神谷町 ←東京タワー真下という立地に星型のピッツアというオリジナリティ。
- エンボカ/代々木上原 ←ヨーロッパを頻繁に出張する方も唸る丁寧な作りこみ。
- サヴォイ/麻布十番 ←まるで蕎麦屋。2種のみのピッツァを15分で掻き込んで駆け抜ける爽快感。
- SAVOY とまととちーず店/麻布十番 ←サヴォイのピッツァを腰を据えて楽しめる店。
- ピッツエリア ファッブリカ トクマル/元住吉 ←郊外でもキラりと光るリーズナブルなピッツェリア。