純和風の邸宅を改装したお店です。店内には蓄音機やらレトロな扇風機などが飾られており、タイムスリップしたかのよう。
クロスが死ぬほどダサく、カトラリーも安っぽい。まあ、田舎で10,000円を切るレストランなので、あまり多くを期待してはいけないのかもしれません。
グラスの白。恐らく新世界のソーヴィニョンブラン。570円であることを考えればかなり美味しいです。
ブルスケッタはニンニクの香りが強烈に移されており、食い気が堰きたてられる。
ブリの自家製スモーク、桐生梅田産有機野菜添え。
薫香がビシビシと決まったブリにノックアウト。ものすごく美味しい。正直、田舎の時代遅れフレンチとタカをくくっていたのに、こんなにレベルの高い皿が提供されるとは。。。レストラン吾妻のタラの燻製を思い出しました。
丸っこいパンはシンプルながらも上質。長細いほうはモチモチとした食感で面白い。双方及第点。
コーンのクリームスープ。これはクノールカップスープと大差なし。まずくはないが標準的です。
サラダはひっくり返りそうなほどダサい。コンビニサラダの盛り付けとかわらんやんけ!勝沼のゼルコバにしろ、どうして田舎のサラダはこんなにもダサいのか。
豚ヒレ肉のロースト、挽肉のフォンドヴォーソース。驚きました。信じられないほど旨い。肉の柔らかさ、ガルニチュールの手厚さ、本物のソース。先ほどのサラダと同一人物の監修のもと創られた料理とは思えない。ダントツでズバ抜けて本日一番のお皿です。
グラスの赤はカベルネかなあ。570円ですハイ。
追加のパンは至って普通。ちょっともうわからなくなってきた。良かったり普通だったり、色々と混乱をきたしているレストラン。
デセールはショコラが極めて滑らかであり、古くて新しい食感で興味深い。マンゴーのソースなどもクドくなく、全体として控えめかつ上品に仕上がっています。
コーヒーで〆てごちそうさまでした。
全般的にクラシックというか時代遅れというか、岡本夏生のような料理のオンパレード。とは言え随所に卓抜した技能を感じることができ、シェフの来歴が気になりました。
当店のためだけに東京から来る必要はありませんが、群馬旅行のついでには是非オススメしたいし、機会があれば再訪したいと思います。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。