完全に年末年始旅行計画に出遅れたので、仕方無しにずっと日本で過ごす。ただ、家で紅白を見て過ごすのも味気ないので、リッツカールトン東京のカウントダウンパーティに参加することに。
21時開場。客のほとんどが外国人。たまに日本人がいるな、ぐらいの客層です。
スカイツリー方面を望む。夜景の煌きって心にじんわり響くなあ。
徐々に人が集まり始め、思い思いに酒を楽しみ始めます。
生のバンドも入る。ハイレゾだのなんだの、いつしかデジタル高音質志向が際立つ世の中になってきましたが、生を聴くのが一番いいのにな。
我々はカナッペとペリエジュエのフリーフローコース。ひとりあたり3万円チョイ。「ひとりあたりプラス2万ぐらいでドンペリニョンのフリーフローにできますよ?」という悪魔のささやきが奏でられましたが、今回はシャンパーニュを味わうというよりは、雰囲気を楽しみに来たので丁重にお断りします。
カナッペ到着。想像以上に豪華な料理で私、超アガりました。
サーモンにイクラがのった親子カナッペは、鮭の旨さは当然のこと土台の生地までぬかりなし。ビーツにサワークリームとキャビアをのせたものはポーションが小さすぎ、キャビアの風味は感じられませんでした。クリーム状のフォアグラをシュー生地に詰め込んだものはわかり易い味でグッド。トルティージャすなわちスペイン風のオムレツは他のカナッペに比べると突然の庶民派だったので、私、ちょっとサガりました。
チーズの盛り合わせが素晴らしい。レストランでチーズを食べる際は8ミリほどの薄切りで提供されるのが常ですが、ドコンドコンとブリの刺身のような厚切りスタイル。生ハムやサラミも上々で、この一皿でワインを何杯飲んだことやら。
スイーツたちは印象が薄い中、パフェ状のもののラズベリー味が濃く美味しかった。
バンドは女性シンガーがひとり、アルトサックスとギター、ベース、キーボード、ドラムといった構成です。
ドラムは太鼓を叩くだけでなく、歌も歌う。高音域で女性シンガーにガンガンにハモってくるのが凄い。メインでも歌う。歌うドラムって、スティーブン・タイラー(実はあの人、ドラム出身なんですよ!)と森高千里と柏木由紀ぐらいしか知らず、生でこんなにレベルが高いのを楽しむことができて嬉しかったです。
意図的に往年のヒットナンバーを流しまくるので、老若男女問わず大盛り上がり。皆が自然と立ち上がり、あっという間にロビーが気品溢れるダンスホールに様変わり。雰囲気はまるでクルーズ船でのダンスパーティ。「年末年始はクルーズに行こう」という思惑がこういった形で実現されて私はとても嬉しい。
てっぺんまであと数十分というタイミングでホテルの飲食部門長が登場。くじ引きにより、アフタヌーンティー券、ディナー券、スイートルーム宿泊券が当たるというイベント。全ての説明は英語であり、もうここは外国なんだなあ。要所要所は日本人らしきアシスタントが通訳するのですが、なぜか彼女の日本語がカタコトであった。
カウントダウンからのハッピーニューイヤー。新しい年の幕開けに手を叩きあって喜びを分かち合います。私はちょうど隣に居た中国人のおっちゃんと抱き合いました。このおっちゃん、私の10,000倍ぐらいお金持ってるんだろうな。
なぜかゲスト全員が電車ごっこスタイルでラウンジ内を練り歩くことに。どうしてこうなった。
25時にパーティーがお開き。パラパラと拍手が鳴り止み照明が少し明るくなりかけたとき、私がしつこく拍手、もといアンコールを要求する手拍子を始めると、まわりの客も私についてきてくれ、割れんばかりの手拍子へと成長しました。バンドたちは「え?まじ?台本に無いけど、どうする?何なら演れるかな?」と緊急の作戦会議。結局、再度照明が落とされアンコールの1曲が始まりました。2016年1月1日リッツカールトン東京45階ロビーラウンジ、この空間を動かしたのは私である。
楽しかった。毎年参加したいレベル。スタッフのみなさんも若干浮かれていて、いつにも増して軽快でフレンドリーなサービスが心地よい。基本的に美男美女揃いでみんな笑顔が素敵だし。
私も笑顔が素敵なカテゴリに分類されることが多く、また人の懐に飛び込むのも得意なほうなので、生まれかわったらギャルソンみたいなサービス業に従事したいなあ。
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従業員の面接を、宿泊客と同様にもてなすリッツ・カールトン。ドアマンとピアノの生演奏が志願者を迎えるとか冗談みたい。そりゃあ凄いサービス集団が生まれるわけです。