赤のれん/西麻布
ボールボキューズで食事を済ませ、2次会でマックスボルドー。残念、我々のお師匠様は早上がりで2時間前にお店を出たとのこと。諦めの悪い我々は、酒の勢いを借りつつ留守番電話にメッセージを残すというストーカー行為に及び、ついには西麻布で合流することができました。めでたしめでたし。
おなじみ「ワインのばか」へたどり着いたのですが、「今日は勉強ではなく楽しみに来ました!」と力強く宣言。幾度もお邪魔しているのに、ボトルで注文するのは今回が初めてです。
「まあまあそう言わずに一杯だけお勉強」とお出し頂いたグラスに対し、「力強い収斂性と骨格。典型的なネッビオーロ、バローロである」。俺もうあかんわ。
サンテミリオンの人がブルガリアで造ったメルロ主体。深夜1時にこの濃い口がたまらん。
〆は小布施ワイナリー。「あ!ここの日本酒この前飲んだ!激レアでうめーんだぜ!」と大威張りしたのですが、「楽天で売ってたよ」と一太刀で試合終了。
店を出る。「さ!〆にラーメン行っちゃいますか!」のような会話は一切なく、起きたら歯を磨くかの如く自然な流れで「赤のれん」へと移動。ビールと水餃子で会話を楽しみます。「うるせーよタケマシュランお前はゴマでも食ってろよ」と扱いも雑になってきました。「いやね、篠崎愛は実はすっごく歌が上手いんですよ。売り方間違えましたよね」と、もはや何の会かわからない。
満腹中枢がイカれてしまったのか、欲張ってチャーシュー麺。味の濃さ脂の濃さ。背徳感。これぞ夜遊びの頂点。深夜3時だというのに引っ切り無しにお客が訪れ、なぜか美女小顔率が高いという不思議なお店です。
一滴も残らず完飲。満足のあまり伏せ丼しそうになりました。
お店を出ると4時近く。群青の空の赤のれん。よく飲みよく食べ何より心から楽しい一夜でした。