グラニースミス アップルパイ アンド コーヒー/表参道

ローブリューに向かう途中、行列を発見。何やろなと連れに聞くと「ああ、あれ、アップルパイ。大して美味しくないよ」と残酷なコメント。仮にそうだとしても、やはり行列には意味があるはず。
食わず嫌いは良くない、ということで、別の日にひとりで訪れました。オッサンひとりが行列に小一時間並ぶのは少々気恥ずかしい。私以外に男性もいましたが、その全てが女連れであった。
欧米の田舎の家のような内装。海外の有名なお店が日本に進出、といったわけではないらしいです。店名の「グラニースミス」はリンゴの品種名ですって。
土日のイートインだと1時間近く待つことがありますが、テイクアウトだとすぐに購入可能。ホールでも3,000円ぐらい。お土産に最適。
食事プレートを注文。カボチャとリンゴとベーコンのキッシュ、スープ、サラダがセットになってます。
スープは出来の悪いミネストローネといったところ。コクがなく平面的な味わいで退屈。
キッシュはシャトレーゼのケーキぐらいの大きさで食べ応えがありません。高くてもいいからもうちょっと大きくして欲しいよなあ。味はまあまあ。気のきいたパン屋のそれと同等。
「せっかく並んだんだから、せっかく並んだんだから」と自己暗示をかけ、アップルパイを追加注文。アイスクリームはハーゲンダッツ弱。アップルパイはクランブルのサクサクが楽しい。ただしアップルパイそのものはコクが少なくフラットな味わいで、上品といえば上品なんだけど、うーん。
添付のキャラメルソースを全てぶっかける。こちらのソースについても深みに乏しい。まあ、私は味の濃い人生を歩んできたからそのように感じるだけで、イマドキの女子はこれぐらいがちょうど良いのかもしれません。

作者不詳の類型的なアップルパイで、冒頭の無慈悲な評価は正しかったと思います。ただ、安いんですよ。食事のプレートは850円、アップルパイは600円。テイクアウトなら1ピース400円。骨董通りのカフェでこの値段は極めてお値打ちだと思います。少なくとも街中のクレープスタンドよりは格段に良心的。

トレンディで絵になるし、安い。そういう意味で、悪くないお店だと思います。たまたま前を通りがかって空いていたらまた行くかも。あ、あとかわいい店員が2人いた。



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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。