さてお勉強。ワインエキスパート試験にはワインだけでなく酒類全般にチーズ、料理の知識まで求められます。テイスティング試験ではワイン4種、その他の酒2種が出題予定。今回はその他の酒についてお勉強。
ビールは筆記では出るものの、実技では出題実績がありません。したがって、これはただの趣味である。
味の濃いスナックで塩分を補給した後、リキュール群にブラインドでチャレンジ。当店は我々のような求道者に理解のあるイケメンバーテンダーとキュートなソムリエールが勉強に協力してくれるのです。
左からカシス、ガリアーノ、わからん、わからん、水、と解答。
答えはサザンカンフォート、グランマニエ、DOM、シャルトリューズでした。0点である。まあ、全部飲んだことが無いので仕方がない。今日覚えればいいや。日々の暮らしはデッサンで、柔らかい鉛筆で何本もの線を描きながら輪郭を掴めばOK。間違った線を引かないようにしていたら、何も生まれない。 と、秋元康が言っていた。
空腹を覚えたのでナッツとピクルスで急場を凌ぐ。
これらについてはポートとシェリーに限って正解できました。つまり、不合格である。
途方にくれる我々を哀れんでチーズをお恵み頂く。白カビがクリーミーで美味。
ということで、外しに外しまくったわけですが、そもそも経験が少ない中での挑戦だったので、当然といえば当然の結果です。ただ、その他の酒類はワインに比べて覚え易いような気もしています。ワインは多様性に富みすぎて飲んでも飲んでも2階から目薬感が否めないけれど、リキュールやスピリッツであれば種類に限界がある。私のようなワイン経験に乏しいお子様にとっては、コチラで点数を稼ぐほうが効率的かもしれない。
仲間が六本木のマックスボルドーに居るという情報を掴んでいたので河岸を変える。
メルロをカベルネ・ソーヴィニョンと間違えるあたり、さすがである。ブレないなあ。さすがに冷や汗をかき、夜の帳が下りると共に暗い気分になりました。
〆にムートンが造るカシスリキュール。これが常軌を逸した旨さでした。グラスに鼻を突っ込むと爆発的に押し寄せる官能的な香り。これまでカシスといえばルジェ・カシスぐらいしか飲んだことが無かったので、ある意味ショッキングな体験。
今夜は飲めば飲むほどに焦りで酔いが覚めていき、自身の錆びた舌先を恨めしく呪ったわけですが、最後の最後でこんなに素敵なお酒で巡り合えたので、ま、いっか。世の中そんなもんですね。人間万事塞翁が馬。
http://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13124356/
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。