ワインのばか/西麻布

テイスティング試験まで1ヶ月を切りました。酒浸りの毎日です。正直ちょっと疲れてきた。のんびりビール飲みたいです。例によって当記事はワインの話ばっかなので、興味が無い方は(ry
1杯目。「あまり良い問題じゃないかもしれないけど」ということですが、ソーヴィニョン・ブランで正解でした。ビオ系のヘンなクセを樽香と取り違えてしまい、産地はボルドーだと思ったのですが、正しくはロワール。
樽香が薄く即答できませんでしたが、まあ特徴らしいものは何もないのでブルゴーニュのシャルドネと答えると正解。ちょっとドキドキ。
名物のカルボナーラ風、すなわち黒胡椒抜きパスタ。中勢以ベーコンの薫香とトリュフオイルが手を取り合ってノマノマイェー。ワインがススムくん。さらには独特のコシを持った低加水麺が抜群に美味しくって仕入先を尋ねると「それは秘密」ですって。グスン。
品種はネッビオーロ、産地はピエモンテと回答し、無事正解。うーん、イタリアを当てることができるようになると嬉しい。
ボルドーのメルロと答えたところ、「うーん、ま、カベルネ主体だけど、比率も高いし、合格」とお許しを頂きました。ギリセーフ。ギリギリガールズノマノマイェー。
豚肉を焼いてもらいました。魅力的なピンク。味付けはどシンプルですが素材が良い。脂が旨いと感想を述べたところ、「あ、それ、ウチに来るすごい食通さんも同じこと言ってましたよ」なるほどそれはウチのオトンかもしれん。
簡単な問題をリクエストしたところ、飲まずとも香りだけで即解。ようやく私もワイン初心者を脱せたかもしれません。
悩み抜いた末にサンジョヴェーゼ、トスカーナと回答。これまた当たりなんですわ。これは嬉しい。マスターにも「フランスの基本品種が解かるのは当然として、イタリアが当たるようになるのは凄いぞ」とお褒めの言葉を頂きました。そんなこと言われちゃうと飲んじゃうぜワンリッターフォーテンリッター!
ピノ・ノワール、ブルゴーニュ、ヴィンテージは2012と回答。完全試合です。タイムショックなら100万円もらえるレベル。隣にたまたま居合わせたお客さんは「き、キミはジョー・サタケかね?」と心底驚いてらっしゃいました。実はヴィンテージなんて当てずっぽう以外何ものでもないのですが。
マスカットベーリーA、日本と回答。「ブッブー!ガメイ、ボジョレでした~」ティラリー鼻から牛乳~。でもこの間違い方は全然悔しくないだってベクトル一緒じゃん全然悔しくないもんね俺は悪くない忘れよう。
「これは当てなくて良いよ」ということで、パッシート。うん、初めて飲みました。日本ソムリエ協会の試験では膨大な暗記が求められる割に、覚えたものを体験する機会は乏しくお金もかかるため、ついつい頭でっかちになりがちなんですね。そのギャップはこのように個人の自習で埋めていくしかないのです。
ここからはワインではなく蒸留酒へ。「学生の頃ウイスキーを少しかじっててね」という隣客も参戦。「うーん、これは、ブランデーかな?」「いやー、ウイスキーでしょ」という下々の回答を横目に私は堂々と「これは典型的なカルヴァドス」と発し、大正解。スポットライトがこんなに眩しいなんて長い夜が明けた朝陽のようね。ところで問題です。このリンゴはどうやってビンに入れたでしょう?
ホワイトポートと答える。「どうした、いきなり大ハズレじゃないか」ということで、ラタフィア・ド・シャンパーニュが正解でした。知らんがな。初めてVdLを飲みました。なるほどこんなに甘いのね。てゆーか普通に美味しい。カキ氷にでもかけたら格別でしょう。
アニスの香りでピンと来て、水を加えたら白濁したのでウーゾと回答。「ウーゾじゃないけど、まあ、同じアニスだし合格」ワーイワーイでもそろそろ酔っ払い。横隔膜がヒクついてきました。
「どうした?体力の限界か?」という煽りを受けつつ、最後の一杯。グラッパと回答し、正解はピスコでした。おおー、こんなにベロベロなのにブドウ原料というところまでは当たってた。やるじゃんオレ。てゆーかピスコなんて試験出ねーし出たとしてもピスコと書く勇気なんかなくて結局グラッパって書くし俺は悪くないし。

夢は汗の中に少しづつ咲いて行く花。時間とお金と肝臓を費やした努力がようやく実を結ぼうとしています。この調子で試験当日にピークを持っていき満開となれば。あと3週間、頑張ります。

http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13161449/

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ソムリエの筆記試験の勉強方法は千差万別ですが、私は地理から入りました。地図と一緒に対応するアペラシオンなどの表が記載されており、上手に整理されていると思います。白地図もついており、復習し易いです。