連日の荒天を遮る力強い太陽が感じられる1日でした。お昼は30℃を超えたそうな。
そんな暑い日を過ごしてきたゲストを、カリカリに冷えた白ワインがお出迎え。楽しみで喉が鳴る。
ソムリエやインポーターなどプロ中のプロが集う玄人パーティです。私はスクールを卒業しただけというアマチュア中のアマチュアなので、部屋の隅っこで目立たないように小さくなっておきました。
サクラアワード受賞ワインと南アフリカ軍団。
乾杯はうっすらとピンクがかった泡。これはピノグリである、と飲む前にピタリと答えると「あなたって少し色が変わってるとすぐピノグリって言うけど、いい加減考えを改めたほうがいいよ」と馬鹿にされました。えーん。
ブラインド大会。白1赤2を紙に書いて提出です。まずは白。私レベルになると、外観だけで「スティーン、2014」と書けてしまう。なぜなら南アフリカの白ってそれぐらいしか知らないし、何よりスティーンって書いてみたかったから。
同様に、香りを取るまでもなく「ピノタージュ、2012」である。嬉しい。生まれて初めてピノタージュと書いた。そのような機会を与えて頂いただけで丸儲けである。
最後の赤は何やら朝鮮人参っぽい香りがしたので完全にお手上げ。グーグルで「南アフリカ ワイン」で検索し、生産量の多い赤ワインを調べる。1位は当然にピノタージュ。2位はカベルネ・ソーヴィニョンとあったので、素直にその通り書く。そう、受験戦争に長らく身を置いてきた私は、突出した高得点を取ることよりも、合格ラインギリギリの受験生にうまく溶け込むという行動をついつい取ってしまうクセがあるのです。
答えは、シュナンブラン(スティーン)、ピノタージュ、メルロでした。3つめのメルロの発表時は「え?これがメルロ?」と、会場全体がどよめく。3つをピタリと当てたのはたったの3名でした。100人近いプロが集まって3人しか当たらないものなのかと胸を撫で下ろす反面、当てる人は当てるのかという畏怖の念。
さてここからは宴会です。トルティーヤ。生クリームがたっぷりでコクに溢れる。バスクでのバル巡りを思い出す。楽しかったなあ。また行きたいな。
やあタケマシュラン調子はどうだい?と、先生がフランチャコルタを振舞って下さりました。わ、美味しい。なんだか美味しい泡を飲むの、久しぶりだなあ。
ところで、私はどうもソーヴィニョン・ブランに苦手意識があるのです。巷で良く言われる「青っぽさ」「ハーブ」を感じる遺伝子が欠落しているのではあるまいか。
豆とツナ?さっぱりとした味わいでストレスの無い爽快感。地味に好き。
何とも自由なボトルデザイン。味は忘れちゃったてへぺろ。
根が貧乏性なので、少し高めのワインを見つけるとすぐに飛びついてしまう。
典型的なアヒージョ。そう、当レストランひいては建物全体はスペイン仕様。セルバンテス文化センターと言って、スペイン政府が設立したスペイン語の振興と教育、そしてスペイン及びスペイン語圏文化の浸透を担っているんですって。
シュナン・ブランの復習をしつつ
肉である。
肉には赤である。うーん、楽しいな。何十種類ものワインが飲み放題。品種がどうの、試験にでそうだのの発想はこのあたりで関係ナシゴレン。
パエリャまできっちりと供して頂けました。フリーフローだし、食事はしっかりとしているしで随分お得なパーティーである。
教科書で見かけたエルギンという地名のものがあったので手が伸びる。なるほど、これがエルギンか。
教科書で見かけたステレンンボッシュという地名のものがあったので手が伸びる。なるほど、これがステレンンボッシュか。正直、全然わからん。これらを飲んで「南アフリカ産だ」と理解できるようになるのはいつになることやら。
再び目ざとく高価品を発見したので〆にたっぷり頂きましたえへへ。余ったワインは持って帰って良いとのこと。次回はプチプチとガラガラ持参でお邪魔しようかしら。
さあ、今夜も宴会だ。
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