場末のインド料理屋そのもの。インド人かネパール人かそっち系の料理人3名が厨房に入り、ホール係は日本人のおばちゃんひとり。このおばちゃんが気がきかなくって、どのテーブルからも「すいませーん水くださーい」「すいませーんオーダーいいですかー」と棘のある声で呼び止められていました。
お通しのパパド。パリパリの歯ざわりとクミンや胡椒のスパイシーが前菜の期待を煽ります。ただ、これがですねぇ、注文から到着まで10分以上かかったのだよ。相変わらずおばちゃんは忙しいはずなのに退屈そうに座ってるし。当店はオペレーションを根本から見直すべきだと思います。
チェルシー風のタンドリーチキン(?)。店内は空席が目立つ一方で、料理人が3人もいるというのに、30分近く待たされました。「お待たせしちゃってスミマセンっっ」と謝り方だけは立派なものである。だがしかし味は極上そのもの。連れも「旨いし、まあ許してやるか」。
フィッシュティッカ。マグロをこれまたタンドリー調理。先ほどのチキンと味のベクトルは同じながらも旨いものは旨い。でも出す順番、逆じゃねーか?と、チグハグ感を感じていると、残りの料理が一気に届く。なんと調理場本位のレストラン。ガラ空きなんだから客の食べるテンポを1ミリぐらい考慮に入れなさいよ。
ほうれん草とエビのカレー。ゴロゴロっと入ったエビにほうれん草の苦味がアクセントとなって心地よい。
バターチキンは結構トマトの味が強かった。あとカボチャかサツマイモで甘味を出しているのか、滋味に溢れた優しいカレーで、見上げた味わいの多彩さである。
ナンは一般的なナンです。一般的なんです。
さて、結論としてはどうでしょう、味自体はすこぶる快調なのですが、食べ物を提供するリズムが悪すぎる。サービスもだらしない。なのに、支払額は結構高くつく。困ったちゃんですな。やっぱカジュアルインド料理の最高峰、検見川のシタールと比べてしまうとちょっとアレかもしれません。
あ、ランチだとカレーとナン食べ放題で1,000円でおさまるみたいなので、うん、お昼が吉なお店ですね。
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