樽香がすごくてボルドーのソーヴィニョンブランかなあと答えると、「出直して来い」との厳しいお言葉。
ツマミにあわび茸。肉厚でむっちりとした食感。良いネーミングだと思います。
ピノと答えると「そんなにタンニンのキツいピノがどこにあるんじゃい!」とマグナムボトルで殴られました。
中勢以のベーコン。シンプルに焼いただけなのに旨味が爆発。何この深み。思い出しただけで涎が溢れ出る。
物分りの悪い私を調教するために、わざわざサントネーのピノをお出ししてくれました。そうそう、並べて比べれば説明はつくんですけれど、1杯だけ出されてこれなーんだ?と問われると全くわからない。ぐぬぬ。試験まで1ヶ月。果たして間に合うのか。
目の前で調理していた肉塊があまりにエロかったので、あ!僕らも欲しいっす!と横入りオーダー。赤身が滋味に溢れるのは当然のこと。脂身の甘さったらない。繊維と繊維の隙間から旨味が零れ落ちる。23時過ぎにこんなに背徳的な料理を自由に食べれるだなんて日本はどうかしてる。
「これは試験には出ないよ。お遊びで」ということで、2001年のソーヴィニョン・ブラン。わ、こんな古い白ワイン、中々飲む機会がないですあ。それにしても、確か入店時には「もうすでにひとり1本以上飲んでるので、そうですね、3杯ぐらいで」とお伝えしたはずなのに、なぜか4杯目が白で振り出しに戻る的な。
メルロと答えて「まあまあ当たり」を頂戴しました。というのも、サン・テミリオンのラ・モンドットの造り手がブルガリアで葡萄畑を買って、パーカー好みのワインを狙って造ったものとのこと。シラー50%、メルロ40%、プティ・ヴェルド10%。美味しい。
口元が寂しい我々を哀れんでチーズを切ってくださいました。塩気がたまりまへん。
ついでにムールも頂いちゃいます。深夜1時にムール貝を食べたのは人生初である。
〆はロワールのミュスカデ。確か2回目ぐらいで当てて褒められた、気がする。そう、完全に前後不覚となっており、記憶が曖昧。後日マスターに話を伺ったところ、「私もあまり覚えていません」とのこと。わはは、楽しいお店です。
迂闊にも予定の倍以上のグラスを重ねてしまったのはご愛嬌。それよりも、日本ソムリエ協会が出しそうなワインを選んでくれた上で、論理的に「何故そうなのか?」を説明してくれるのが有り難い。しばらく集中的に通うことにします。
http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13161449/
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ソムリエの筆記試験の勉強方法は千差万別ですが、私は地理から入りました。地図と一緒に対応するアペラシオンなどの表が記載されており、上手に整理されていると思います。白地図もついており、復習し易いです。