代官山ASO チェレステ 日本橋/三越前

代官山ASOという冠があるのに日本橋店とはこれ如何に。一応、ASOのセカンドラインっぽいです。したがって創作系イタリアン。駅直結の三越10Fとアクセスは抜群。
おなじみのクレマン。ひらまつ系だとどこも一緒で正直飽きてきた。4杯飲んだけどな。
イチジクにハモンイベリコ。響きは良いのですが、思いのほか塩気と旨味に乏しく、かといってフルーツにボリューム感があるわけでもなく、なんとも中途半端な先頭打者でした。
パンは標準的ですが
ホイップバターは小春日和のように軽やかで楽しめました。
カリフラワーのパンナコッタ。遊び心のつもりなのでしょうが、この目玉焼きっぽいプレゼンテーションには辟易。味もこの上なく凡庸でガッカリです。
フォカッチャもローズマリー抜きかつ何故かクリーミィで違和感。
こちらもひらまつ系ではおなじみ。ボタニカで飲んだときよりも樽香が強くコクがあって美味しかった。
マグロのカラスミのスパゲッティ。カラスミの量は少なくキノコの香りも乏しい。価格が頸木となっているのが明らかで残念。
こちらはオリーブ入りのフォカッチャ。プレーンに比べれば悪くない。
酸味と渋みに乏しく甘味だけペタペタしておりイチゴジュースみたいでした。
メインはイベリコ豚。うーん、個人の嗜好の問題かもしれませんが、私はイベリコ豚は生ハム以外の食べ方を好まない。肉質も妙に柔らかくしっくりときません。
デザートは長野パープルというブドウのスープ仕立て。こちらはいい味出してます。十五夜を見立てた遊び心も小気味良い。
コーヒー飲んでごちそうさまでした。

うーん、セカンドラインという位置づけと価格帯の制約があるのは理解できるのですが、それにしても中途半端なお店だと思います。困ったな。

家賃も高く挑戦的な仕入れと料理は提供できない。シェフやソムリエを始めとするスタッフ達は厳しい立場が続くでしょうが、スポットライトを自分で消すことなく、めげずに根気良く頑張ってもらいたいと思います。


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ひらまつ関連のお店にはかなり行きました。全般的に「外さないレストラン」で安心できるのですが、たまにハズレもあります。

「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。