La Rotisserie/モンサンミッシェル


ツアー会社が推奨する、モンサンミッシェル対岸の街にあるレストラン。この地域のレストランはどこも似たりよったりだろうと判断し、ツアー会社の口車にあえて乗ることに。
とりとめのないポップなオブジェが店内の至る所にあり、また、色とりどりのペイントが居るだけで楽しい気分にさせてくれます。
ノルマンディー地方特産のシードル。リンゴのワイン。ノルマンディー地方は寒くてうまく葡萄が育たないので、リンゴで作っちゃうんです。
ミックスサラダ。ガイドからは「たっぷりの生野菜」と紹介されており、脊髄反射で緑色のものを想像していたのですが、私の思惑と異なり少々残念。
パンは至って標準的。
スペシャリテ、というかモンサンミッシェル名物のオムレツ。類型的なオムレツとは大いに異なります。もともとは修道院への巡礼者へ振る舞われたものらしいのですが、ここまで凶暴な大きさである必要はあるのでしょうか。
と、思いきや、中をあけるとふんわりフワフワのあーりん状態で、焼きたての明石焼きのよう。味付けも薄いため、見た目とは裏腹にスルスルと食べすすめることができます。鰹出汁と三つ葉が欲しくなる。
こちらもノルマンディー地方の名産プレサレ。潮が吹き付ける牧場の草を食べて育ったラムです。そのまま食べても潮の風味が漂うらしいのですが、私のバカ舌ではうまく感じ取ることができず、というか味付けが全般的に薄いんだよなあ。
同じく名物リンゴのタルト。これは殊の外美味しかった。リンゴ風味のジュレで覆えばキルフェボンでも提供できるでしょう。また、酪農も盛んであるためアイスクリームも名物であり同様に美味。最後の最後で満足できました。

ド観光地でありツアー会社の斡旋に基づくレストランであったため、悪達者なお店かなあと身構えてはいたのですが、これだけ食べてひとり20ユーロであれば満足です。


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