オデリスドドディーヌ/大門

大門駅すぐ、カジュアルで使い勝手の良いお店。でも料理はきちんと美味しい。つまり素晴らしいお店です。あ、結論言っちゃった。

数十種類のアラカルトをシェアする形式。魅力的な料理が多く、店員さんが懇切丁寧に説明してくださいます。「ウチは量多いですよ。3皿で充分。良く食べる方で4皿」。4皿ですな。
 鶏白レバーのムース。一瞬ヒイた。なんじゃこのゲンコツサイズ。「ウチは量多いですよ」のフレーズが現実となって迫り来る。臭みなくきちんと調理されたレバーで美味しかった。左下のイチヂクとあわせるのもセンス良し。
 バケットは標準的。レバーの量にあわせてパンを食べてたらそれだけで食事が終わってしまうので、少量のパンに大量のレバーを塗りたくるという名の幸福。
 ブリのタブレ。クスクスのサラダですな。シーチキン缶大サイズのクスクス。ブリの量が相対的に少なかったのが残念。唯一印象に残らない皿でした。
 ブイヤベース。店員さんがテーブルに近づいてくるだけで香る磯の香り。一目見て感激しました。これはホンモノのブイヤベースです。細かい話なのですが、日本人はブイヤベースが何たるかを心得違いしている方が多いと思います。

イタリアンのアクアパッツァ≠イタリアンのズッパディペッシェ≠フレンチのブイヤベースです。アクアパッツァは魚を水とトマトだけで煮る料理。貝は入れない。魚を楽しむもの。ズッパディペッシェは魚介のごった煮。貝も入る。ブイヤベースはあくまでスープを楽しむもの。裏ごしした魚でドロドロ。その際アイヨリ(ニンニクマヨネーズ)をパンにつけてスープに浸す。貝は入らない。ただしジャガイモが入る。

長くなりましたが、当店のブイヤベースはホンモノのブイヤベースでした。本日一番のお皿。しかもこれで1人前。2人前1,650円でこの価格は神降臨。
 いも豚。原始人ですこの量。
 スライスすると迫力が増す。肉肉肉ムシャムシャムシャ。旨い!ペコロスも良い甘味を出しています。脂身が多く見えますが、アブラアブラしていなく、そう焼肉のトントロのようなザクっとした歯ざわりできちんと食べることができました。しかし連れも私もグッタリするほど満腹に。敷き詰められたマッシュポテトを少々残してしまいましたゴメンナサイ。
 デセールはちゃんと食べるけどね。私はブリュレ。アイスにヴァニラが効いていて良かったです。そしてこちらも量がすごい。
 連れのデザートもボリューム満点。ふたりとも意識が遠のくほど満腹に。
コーヒーもきちんと美味しかったです。

港区のビストロではトップクラスの満足度だと思います。高田馬場のラミティエを彷彿とさせる食後感。ラミティエが極めて予約を取りにくいことを考えると、当店のほうが人に勧めやすいですな。まだオープンして2年未満ですが、そのうち全然予約が取れなくなるでしょうなあ。



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