チリエージョ/品川

仕事の話を2人でするはずが、緩やかに参加者が増え、結局8人でのお食事会へ発展。
プリンスさくらタワー。このあたりプリンス○○みたいなのがいっぱいあって難しい。
客の大半はお金がかかった外国人、ならびに夫婦に見えないカップルばかりと、なんともセクシーな雰囲気。
乾杯用のスパークリングがついてくるコース。甘くてちょっとムリでした。ロゼ好きじゃないのオホホ。
パンの皆様は普通です。すごくモソモソしてる。もうちょいなんかできるだろ。
前菜盛り合わせ。店員が何も説明せず置いていったので食材は定かではありませんが、おそらく12時から時計回りにトマト、ゴボウ、謎、生ハムメロン、サーモン、謎、中央はタコ。まずくはないが、うまくもない。
ガルガーネガ。トロピカルな果物と花の香り。食事とは合いませんでしたが、単品では結構好き。
魚介のラグー。これはびっくりするほど美味しかった。濃厚な魚介の旨味と絶妙な茹で加減のパスタが絡まりあう。ポーションも大きくしっかりと食べた感あり。つい先日、アンビグラムのパスタをベタ褒めしたばかりですが、当店のこれも素晴らしい。この一皿ひとつで籠絡されてしまいました。
メインは鶏肉のグリルにゴルゴンゾーラソース。これは断然普通である。
こちらはピンと来ず。ネッビオーロには毎回ピンと来ないので、あまり好きじゃないのかもしれません。すげえバローロとか飲んだことが無いので何とも言えませんが。
ドルチェも普通。6人のうち、半分はティラミスでもう半分は緑色のビスキュイをどうにかしたもの。どういう基準で分けたのかはわかりませんが、同じコースで断り無く違うものを出すのは喧嘩のもとになるので良くないと思います。だから戦争は無くならないんだ。
もうちょっと飲みましょうかということでタウラージ。わ!美味しい!ブラックベリー、プルーン、あとちょっとスパイシー。〆に大満足でございます。

品川はグルメ不毛の地、とあまり期待せずに臨んだのですが、思いがけず美味しかったです。内装や照明、客層も艶やかで、品川駅近くの居酒屋とは大違い。やっぱ上質な空間で建設的な食事をするのが私は好きだ。焼鳥屋で焼酎飲みながらグチってても何も変わらない。

課題は接客。3~4人の店員が我々のテーブルに関わってくれたのですが、サービスレベルは全然低い。言葉を投げかけてもきちんと返って来ず、毎回何かがひっかかる。バイト君みたいなのは何でも「聞いてきます」で問題外。キミは水すら満足に持ってくることができないのかい?社員風の店員も飲んでるグラスを勝手に下げたり持ってきて欲しいグラスは持ってこなかったりとチグハグ。ソムリエ風の方だけは唯一まともでしたが、店中のややこしい依頼を一手にひきうけているようで明らかに忙しそう。客が半分の入りでこの状況だとやや苦しいかも。ただ、こういう店には1人ホンモノのプロが入るだけで劇的に生まれかわるから、彼の登場を待つこととしましょう。「王様のレストラン」のギャルソンみたいな、ね。



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十年近く愛読している本です。ホームパーティがあれば常にこの本に立ち返る。前菜からドルチェまで最大公約数的な技術が網羅されており、これをなぞれば体面は保てます。


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