23歳ミニスカギャルとルパンコティディアンでお茶をしていたところを近所の親しくしている夫婦に偶然目撃され、微妙な風が吹き荒れました。
夕食はナポリから来た料理人、ペッペさんのお店「ナポリスタカ」へ。飯倉の機動隊と右翼が戦っているバリケードの斜向かいにあります。食べログでは17:30オープンと書いてあったので17:40に到着すると、実際には18:00オープンというリアル。近くの横濱屋という喫茶店が軒先に「コーヒー300円」と掲げていたので時間つぶしに入る。
15分でお店を出ようとすると、2人分で1,300円を請求される。どうやら300円はテイクアウト料金で、店内では650円。釈然としないままお店を後に。非常に丁寧な淹れ方で確かに美味しかったのですが、あなたとは別の形で出会いたかった。
気を取り直してナポリスタカへ。開店と同時にほぼ満員の人気店。厨房がゲストフロアより一段高く、料理人たちが仁王立ちで「さあ、何を注文するんだ?かかってこい!」という雰囲気が面白いです。
グラスのスプマンテで乾杯。イマイチですが、安いのだから仕方ない。
パンは結構美味しかったっす。
お店イチオシのサラダ。追加料金で生ハムと水牛のモツァレラ、天使エビも乗せてもらう。悪くはないのですが、家庭料理。これで2千数百円は高い。
前菜盛り合わせ。12時から時計回りにニンジンのクミン和え、ナスのフリット、青海苔を練りこんだテンプラみたいなもの、サラミ、キノコ、タコにピクルス、中央にカレイのマリネ。先ほどのサラダからは一転、とってもお買い得。ただ、図抜けて美味しい何かは見当たりませんでした。
ハウスワインをカラフェで。連れが「あなたワイン好きなんでしょう?品種当ててみて」と言うので、「イタリアの土着品種でたぶん聞いたことのないぶどう」と答える。店員に尋ねてみると、○×△□という、やはり聞いたことのないぶどうでした。「これって当てたわけじゃなくて、わからないことがわかっただけよね」
スペシャリテの星型ピッツァ。中央はマルゲリータ、星型のくぼみ部分はリコッタチーズとサラミのピッツァ。チャラい姿形ですが、味は本物のナポリピッツァです。2種類の味が楽しく、生地の量も多いのか、食べ応え抜群。注文時には「もう一枚ピッツァいけるかな?」ぐらいに考えていましたが、1枚で充分満腹になりました。
ハウスワインの赤。こちらはアリアニコとズバリ当てることができ一瞬盛り上がりました。種明かしをすると、「さっき白が土着品種だったから、今回もナポリあたりの土着品種だろう」という、インチキな占い師のような推論。全ては机上の知識であり、色や香り味わいから絞り込んだわけでは一切ありません。
そこそこ美味しく、高くない。ご近所さんにとっては良いお店だと思います。ただ、都内はピッツェリアが乱立しておりそのレベルはどこも高いので、わざわざ遠くから訪ねる必要はないかもしれません。
食後は勢いで東京タワー。
25年ぶりぐらいに登りましたが、いいもんですな。
頑張れば我が家と糸電話できる。
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東京はピッツァのレベルが恐ろしく高い都市です。世界的に見てもナポリの次の世界2位ではないでしょうか。百花繚乱の東京ピッツァ市場をまとめました。
- タランテッラ ダ ルイジ/白金高輪 ←前菜含めた総合力という意味では一番好き。
- ナポリスタカ/神谷町 ←東京タワー真下という立地に星型のピッツアというオリジナリティ。
- エンボカ/代々木上原 ←ヨーロッパを頻繁に出張する方も唸る丁寧な作りこみ。
- サヴォイ/麻布十番 ←まるで蕎麦屋。2種のみのピッツァを15分で掻き込んで駆け抜ける爽快感。
- SAVOY とまととちーず店/麻布十番 ←サヴォイのピッツァを腰を据えて楽しめる店。
- ピッツエリア ファッブリカ トクマル/元住吉 ←郊外でもキラりと光るリーズナブルなピッツェリア。