ハインツベックはロブションのドイツ人版みたいな感じですな。ミシュラン3ツ星レストランを抱え世界中にレストランを展開。ひいては飲食系のコンサルティングや芸能活動までも手がけるといった感じです。
うーん、カッコイイ。店内はガラス張りで、これぞ都会の最先端の先端といったところ。
当店はイタリア料理店なのでコチラ。泡が細やかかつ辛口で、シャンパーニュと遜色なし。
タコのマリネ。ペラペラのタコ数切れに塩コショウしただけ。家庭料理。
手元にあるとついポリポリとかじってしまう。
パン群はいまいち。ボソボソしてました。「そういう粉なんだから当たり前」と言われればその通りですが。
オリーブオイルは香りが華やかで素晴らしかった。
直径30センチ深さ5センチの巨大なお皿、に25ミリリットルほどのチキンスープ。いや別に不味いってわけじゃないけど大げさすぎ。
ブロッコリーのパスタ。クリーム系。100グラム超の大盛りサイズ。私にとっては嬉しい量でしたが、普通の女子では厳しいでしょう。味はまあ普通。
寒ブリ。こちらも印象無し。ソースが凝ってある風ですが凡庸です。
赤ワインはどっしりとヘビー級。アリアニコ(ぶどうの品種)ってタウラージしか飲んだことなかったのですが、高くなくとも美味しいですな。
メインは牛の煮込み。そういう料理なのかもしれませんが、脂が抜け切ってモソモソした食感で残念な結果に終わりました。
ドルチェはホワイトチョコ風味のプリン的な?濃厚で好きです。
一方で小菓子たちはイマイチ。
私がホワイトデーのお返しにお持ちしたピエールエルメの圧勝である。
ラテは美しい。
というわけで、色々と惜しいお店です。雰囲気は良い。かっこいい。値段も丸の内ということを考えれば許容範囲。ただ、料理があと一歩なんですよね。雰囲気に食事が追いついていなくて、水の無いプールのように何か大掛かりな忘れ物をしている。
もっとクールに気取った皿を惜しげもなく連発すればキマると思います。そういう意味で、もう3割ほど食事の価格を上げても良い。ワインはそのままでね。
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