十番の外れ、住宅街で異彩を放っている一軒家。
普通の民家をリフォームした独特の構造。靴を脱いで2階に上がるのはチョイ面倒。
確かに「れとろ」な雰囲気。霧笛楼をコンパクトにした感じです。
シャンパーニュは爽やかでキリっ。泡が繊細で好き。しかし連れはイマイチとのこと。味覚って不思議ですな。
アラカルトが豊富で死ぬほど悩んでいたらシェフがわざわざ2階に上がってきてくれて、一緒に相談。結果、アラカルトで目に付いたものを全てコースに組み込んでくれることに。なんて良心的な。
白子を塩茹でしたものに百合根、トマトソース。うーん、和食かイタリアンみたい。私はバターでこってりしたやつのほうが好きかな。
おお、箸がある。やはりドンズバなフレンチとは違うのかもしれません。
パンは普通。
寒ブリのグリル。
レアさ加減がたまりまへん。あっさりとした味付けで、鮨屋に通じるものがある。ポーションもたっぷり。大満足です。この時点で当確です。
グラスで白をお願いすると、全部もって来てくれて試飲して良いとのこと。神である。というか試飲の量も結構多くて、3つ合わせると1杯分ぐらいあるんじゃ?
というわけでコチラ。全部無料で味をみた上での判断だから満足しないわけがない。
キッシュはポッテリふわふわなプリン状で、上に削ったミモレットを散らしてあります。抜群に美味しかった。20秒ぐらいで食べきった。
ヒゲダラにホタテ、魚介のエキスをたっぷり吸ったリゾット。ああ、旨い。ヒゲダラのムッチリとした食感とパリっとした皮目、少し焦げた香ばしさ。ホタテの食感。旨味。全てにおいて完璧です。
例によって試飲会。酔うってば。
メインに合わせてヘビー級を選びました。そう、このお店は自分でワインを合わせる楽しみがあります。4~6人で来てもワイワイ楽しそう。ここで合コンしたら死ぬほどモテるぞ男子たち。
ハラミのステーキ。恐らく150g超。原始人になった気分。美味しいよう。ワインをどないかしたバターもアクセントに良い。ガロニ(付け合せ)にまで牛肉が入っていて肉食獣です。
デセールはイチゴのタルトにホワイトチョコのクリーム。きっちり量もあってすばらしい。キルフェボンなら700円ですね。そういえば代官山からタルト屋が一掃されててびびった。
お茶はなぜか台湾茶。小菓子のチョコがローズマリー、アニス、ピンクペッパーの味で面白かった。お茶に合う。
以上、素晴らしいお店です。何度でも行きたい。オススメオススメオススメです。それにしても、食べログは良くないですね。あのポイント制のせいで、本当の優良店が埋没してしまう。私もいけないとはわかっているのに、ついつい参考としてしまう。反省です。やはり信頼できるグルマンから直接得た情報に基づくのが一番ですね、レストラン選びというものは。
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麻布十番にはフランス料理屋がたくさんあるのですが、残念ながら割高でハズレなお店も多い。外さない安定したお店は下記の通り。
- ラリューン ←クラシックな調理で正統派。むちゃ穴場です。
- 麻布れとろ ←ここで合コンすれば幹事がモテる(と信じている)。
- RRR ←ワインが割安。飲みまくれ!
- ルバーラヴァン52 ←全般的に安い。2時間で追い出されるのが玉に瑕。
- タストゥー ←トリュフを使ったデザートに身悶え。
- 麻布十番グルメまとめ ←ほぼ毎日、麻布十番で外食しています。その経験をオススメ店と共に大公開!