ラ・フェットひらまつ/中之島

ひらまつが大阪に初出店!関係者によると「冒険」とのこと。フェスティバルホールのオフィス棟の37Fと少々アクセスは悪い。しかもデジタルサイネージに「フランス・イタリア料理」と記されていて大丈夫かいなと思っちゃう。
ルミディひらまつほどではありませんが、大箱です。とにかく景色が良い。
アミューズに左はサワークリームの何かに右はクリームチーズに、、、なんだっけかな。右は味が濃くて目が覚めた。
パンは凡庸。良くも無く悪くも無く。
サーモンにクリームチーズ。最初にクリームチーズを大量に食べさせておいて工夫がないなと思いました。というか、盛りは立派だけど、こんなの家庭料理でしょう。
他方、マグロを紫蘇のアワアワで包んだキャンディーみたいなのは楽しく、美味しかった。紫蘇使いがお見事の一品。地味に本日一番の一品かも。
クミンを効かせたマカロン、クリームはニンジン。悪くはないのですが、箱を埋めましょうよ。。。さすがの俺もこれは引くわ。なんとも言えない侘しさがありました。
前菜はビスクで和えたタリアテッレ。カニのコロッケと車海老。ずるい。こんなの美味しいに決まってるじゃないか!あえて文句をつけるのであれば、前菜でこんな味が濃くて満腹感のある皿。。。うそうそ、美味しいものは美味しいです。
コロッケは食べるというよりは、崩してクリームと和える系。あああ美味しいよう。
お魚は鰆。高級店で鰆を堂々と出されることは少ないので、どんなもんじゃいと思いましたが、魚の質も火の通りも悪くありませんでした。ただ、鰆は鰆であり、美味しくともあまりテンションが上がらない食材なのです。
和牛の煮込み。ながーいマカロニにはトリュフの風味を効かせているとのこと。これは全く美味しくなかったというか不味かった。こんなふうに調理された和牛がかわいそう。普通に塩焼きで良いのに。てめーはおれを怒らせた。マカロニも意図がわからない。トリュフの香りも全くしない。誰が考案して誰がメニュー会議を通したか知りませんが反省するように。
デセールは何かのコンポートかなと身構えていたのですが、意外や意外、普通のシブーストでした
。スポンジケーキにカスタードとメレンゲを合わせたクリームをのせて焦がしたカラメルです。素直に旨い。さすがです。カルヴァドス(リンゴの酒)のアイスクリームも上々。ひらまつ系のデセールって、やたらと果物丸々のコンポートで一度試せば飽きちゃう系なのですが、当店のデセールは意外性もあり気に入りました。
ミニャルディーズは好きなものを好きなだけ方式。まよわず全種類。チョコのやつが良かったかな。
湯呑み形式のエスプレッソを頂いてごちそうさまでした。

悪くないお店です。ただ、うーん、印象に残らない。サービスも悪くないし、味も悪くないし、値段はそこそこ高いもののバカみたいに高くはない。そう、「○○では無い」なんですよね全般的に。全て消極的な意見。積極的に褒めることができない。

接待とかお祝いごとなら間違いないお店だと思うのですが、センスのあるお店選びかというと、無難だなあというカンジ。もし私が就職祝いで名前も知らない親戚のおじさんに連れられるのであれば及第点ですが、もし私が28歳読モでプロポーズで連れられるのであればアウト。いや、プロポーズ自体は受けますよ結婚しますよ。でもアウトなの。やり直し。わかる?そういう気持ち。


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ひらまつ関連のお店にはかなり行きました。全般的に「外さないレストラン」で安心できるのですが、たまにハズレもあります。

「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。





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