和食とは思えない風貌。個室もある模様。
獺祭の泡で乾杯。 獺祭を作ってる蔵はもうじき拡張されるらしく、流通量がめちゃ増えるらしいです。
湯葉と茄子にウニにジュレ。食べる前からわかってる。美味しいんです。ウニの量も気前良くカミッテル。
水菜(だったっけな?)に蟹肉、さらには筋子。なんてわかりやすい。フレンチに比して和食の経験が私には乏しいので、こういうわかりやすい食材、わかりやすい味付けのほうが簡単に入ってくるのです。
淡路のハモに岩手の松茸。国産でこんなに巨大な松茸を出してくれるなんて嬉しいなあ。一目見た瞬間、脊髄反射で「美味しいはずだ」と洗脳されてしまいます。
カツオにヒラメ、アジ、イカ。イカが美味しかった。あとはあまり印象に残らず。
全国でも20数件しか取り扱っていない、幻のお酒らしいです。私にはボリューム感が強く感じたのですが、連れはうめえうめえと飲んでいたので、好みなのでしょう。
気になる身がチラ見えする。
スペシャリテの鯖の棒寿司。肉と米の比率がたまりまへん。本日一番のお皿でした。もっと食べたい丸ごと食べたい。
ノドグロにバイ貝。ノドグロって高級とされているわりに思ったほど高くなくて、味も大したことないと感じることが多いのですが、この皿はとても美味しかった。ジュワリと感じる肉汁い皮の程よい焦げ目。最高です。バイ貝も臭みのない大ぶりな身に旨味がたっぷり詰まっていて満足しました。
すっぽんの鍋にアワビ。(私を含めて)和食素人であれば聞いただけでヨダレが出そう。
ああなんて贅沢な。スープが滋味に溢れており、それでいてスッポンの身にもしっかりと味が残っていて素晴らしかったです。
お食事は
サンマごはん!いいですね季節感たっぷりで。
旨味の強い食材なので、直感的に美味しいことは美味しいのですが、米がイマイチだったかもしれません。まあおかわりもできたので量で満足してしまったです。
漬物はまあ普通。
みそ汁は濃すぎでやや厳しいか。
デザートは葡萄にナシ、リンゴのカキ氷でサッパリとクローズ。
非常に満足できました。お酒込みでひとり2万円を切ってくるのは素晴らしい。食材や味付けもストレートで理解しやすく、和食の入門としては完璧なお店だと思います。バランスが良いんですよね、全てにおいて。また来たいと思います。ごちそうさまでした。
関連記事
和食は料理ジャンルとして突出して高いです。「飲んで食べて1万円ぐらいでオススメの和食ない?」みたいなことを聞かれると、1万円で良い和食なんてありませんよ、と答えるようにしているのですが、「お前は感覚がズレている」となぜか非難されるのが心外。ほんとだから。そんな中でもバランス良く感じたお店は下記の通りです。
- くろぎ/湯島 ←吉野川の天然鰻に悶絶。ただちょっと割高かも。
- 温味/すすきの ←旨い!多い!安い!完全無欠の三ツ星和食店。
- 龍吟/六本木 ←モダンスパニッシュとさえ感じる前衛的な和食。外人にオススメ。
- えさき/青山 ←こちらも創作気味。ミシュラン三ツ星和食にしては圧倒的な安さ。
- 季節料理なかしま/白島(広島) ←同じくミシュラン三ツ星和食にしては圧倒的な安さ。
- 歓盃 人形町田酔はなれ/人形町 ←飲んで食べて1.5万円。このあたりが分水嶺。
- 日本料理TAKEMOTO/代官山 ←2万円を切ってくる。私にはこれぐらいがちょうど良いです。