アルジェントASO(株主フェア)/銀座

今回も株主フェア。都会的な雰囲気のお店。しかしお食事会は9階の宴会場で開催されるので、かなりの披露宴的バンケット感。ジャージのオッサンとかもいて、株主だからってそんな狼藉認められるかって、それは違うと思う。

取締役の乾杯の挨拶が校庭でぶっ倒れるレベルにすげえ長かった。
シャンパーニュはひらまつ系お馴染みのDelamotte。広尾ひらまつでのグラスのほうが泡立ちが良かった。味はキリっとした柑橘系。フリーフローなので、生ビールのように頂いてしまいました。
丸ごとタマネギにフォアグラのソテーとトウモロコシのピュレとモツァレラを詰め、パイで包む。
基本的にパイ包みは料理人の自信の無さのあらわれと考えているのですが、この皿は面白かった。
一番外の薄皮以外は全部、すなわち丸々食べることができる。そのため、アミューズのくせに満腹となるのです。
VdP Cotes Catalanes Blanc V.V。複雑な旨味が重なって割と好き。良いワイン出してくれるなぁ。
パンは別に美味しくない。バターもホイップでなんだかね。
タリオリーニはサマートリュフが効いていて美味しかった。ただし茄子の存在感は小さく、パンチェッタも薄すぎて旨味が少ない。全体としては悪くないけど、中途半端。
真鯛のソテーに生ハム、ジェノベーゼソース。これは全然ダメ。美味しくない披露宴料理のよう。おまけに前の皿から30分以上間隔があって、全てがアウト。
2005 ch moulin a vent moulis en medoc。悪くないけれど、メインに対してちょっと弱く感じました。
40日ドライエイジング和牛。和牛の熟成肉って初めてかも。脂っぽくて大丈夫かいなと心配したのですが、杞憂でした。中々に美味しい。ただしこの貧相なポーションはなんですか?3口で終わってしまう。ポルチーニのリゾットも香りを全く感じられず。
Perrin & fils Muscat Beaumes de Venise Blanc 2008。かなりの甘さながら美味しかった。マスカットの芳醇な香り!
桃のコンポートとレモンのジェラート。なんだかエッグベネディクトみたい。あんまり美しくないですよねこのタレのかけ方。レモンのジェラートはさっぱりして良かった。
コーヒーで〆。
小菓子もダメ。何も記憶に残らない。

というわけで安定のひらまつ系、安定してパッとしない料理でした。酒がフリーフローなのが命綱。


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ひらまつ関連のお店にはかなり行きました。全般的に「外さないレストラン」で安心できるのですが、たまにハズレもあります。

「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。