アマンジオ/ジョグジャカルタ vol.1

「ザガットサーベイ」の『世界のトップホテル、リゾート&スパトップホテルチェーン&グループ部門』においてずぅぅっと1位、世界最高峰のリゾート、スモール・ラグジュアリーの代名詞、ここまで言えばもうおわかりですね。世界中の旅人が憧れるアマンリゾーツが運営するホテル、「アマンジオ」に滞在して参りました。

アマンジオなのかアマンジヲなのかアマンジウォなのか諸説分かれるところですが、とにかくAmanjiwoです。

様々なガイドブックにおいて、アマンリゾーツとは「リゾート中のリゾート」「ゲストの4倍のスタッフが、ゲスト全員の顔と名前を記憶している」「テーブルに降り注ぐ光の加減まで調節している」「アマンと出逢って人生が変わった」など、まるでアムウェイの洗剤のように宗教的な礼賛に包まれており、少々胡散臭いとも感じてはいました。

しかし、中部ジャワに駐在していたセンスの良い友人が、「アマンジオはすごく良いよ」と太鼓判をおしてくれたので、これはもう行きましょう。

元々ボロブドゥールにも行きたかったんですが、「ボロブドゥール、すごくよかった!」という旅行者の話は聞いたことが無いし、かといって近場の世界遺産をみすみす放って置くこともできないしでモヤモヤしていたところ、ボロブドゥール近辺にそんなに素敵なリゾートがあるなんて渡りに船。

うっすらと積雪した土曜日の朝、「おれは今から南国だもんね」と浮かれ気分で成田へ向かいます。
 「国際線のラウンジといえばカレー」と100年前から決まっているのですが、なんと増床工事のためにヌードルバーは閉鎖とのこと。ぐぬぬ。
 心配も束の間、ちゃんとあるじゃないか、食べ物たち。
 そばやうどんは無いものの、カレーはちゃんとありました。そうですよねカレーが無いと暴動間違いなしですもんね。
 雪が徐々に強くなりつつありましたが、午前中はなんとか耐え抜いてくれました。除雪作業や不凍剤の散布やらで1時間ほど遅れましたが、飛んでくれるだけでありがたい。ところで、国内線はすぐに欠航する根性なしですが、国際線は欠航することはほとんどありませんよね。これは、国内線は非常にタイトに機材を組んでいるので、ちょっとしたひずみでぜーんぶ狂っちゃうかららしいです簡単に言うと。他方、国際線は飛んで帰ってくるだけですから、割と何とでもなるんですって。

午前発だったので眠気は皆無。ひたすら映画。
 井上真央のビッチな雰囲気が最高にクール。良い女優ですね。衣装もすごく素敵。
 こちらは70のじいさんたちがバチェラー・パーティーをする話なのですが、あまりに現実離れしていて入り込めなかった。
 長澤まさみという理由だけで観てしまいましたが、それ以上でもそれ以下でもありません。
 リューズのシェフ・飯塚隆太がANA機内食とコラボしたドキュメンタリー。リューズ自体は悪くはない印象だったのにもかかわらず、舞台裏を見るとシェフがすげえ怖かったっす。
 あっという間にジャカルタにあるスカルノ・ハッタ空港に到着。連れはつい先日までマレーシアに出張していたので、KLクラスの空港を想像していたらしいのですが、「こ、こんなにショボい空港っっっっ!?」とカイジってました。確かに5メートル歩くごとに「タクシー?」と客引きにからまれるので、なんというか、すごくめんどくさいアジアを感じる。
 ひとつのターミナルにビアードパパが5店舗近くある。
 小腹が空いたので現地食。
 これで600円ぐらい。美味しくない。
 国内線に乗り換えてジョグジャカルタへ向かう。この空港、電光掲示板というものがほとんどなく、各ゲートに行き先や便名を一切掲示していないんですよね。さらにこの国民、決して並ぼうとしない。並ばない民族。難易度の高い空港です。
 小一時間のフライトでジョグジャカルタ空港着。徒歩でぺたぺた歩いていると、アマンジオの看板を持ったにーちゃんがこっちだこっちだと誘導。え、ホテルの人、保安検査場の内側まで入ってきていいの?てゆーか荷物待たなきゃいけないからターンテーブルまで行かなくちゃと伝えても「そんなんいいからこっちで飲み物でも飲んでなさい」と若干誘拐気味。
 なんだかよくわからないラウンジに連れて来られる。不安でしょうがない。私の荷物は大丈夫か?このコーヒーは飲んでも大丈夫か?

次に案内された車には、確かに私の荷物が載せられており、確かにアマンジオという名札をしたにーちゃんがドライバーとして運転してくれました。
それにしてもジョグジャカルタの街、バイクだらけである。信じられない車間距離で2人乗り3人乗りはあたりまえ。ウイリーして走ってる輩もいました。ウイリーだなんて、ファミコンのエキサイトバイクかゲームボーイのモトクロスマニアックスぐらいでしか見たことがない。


「アマンジオ」シリーズ目次


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