お店に入ると年取った雛人形みたいなの置かれており、チョーヨーノセックだの激レア美術品だのなんだの説明が非常に長い。私は食事をしにきたのですが。この時点で嫌な予感。いや別に内装とか調度品とかに凝るのは良いのですが、その感性を押し付けられるの苦手なんですよね。そういう店に限って、肝心の味がなってないことが多いし。
鯛とダイコンとなんだったっけ?印象なし。
グジのお椀。グジはしっかりと味があり肉厚で非常に美味しかったのですが、出汁が全然美味しくない。私が味濃い目好きだから関西系の味付けじゃ満足しないのか。いや、でもあらし山吉兆とかはちゃんと美味しく感じるもんなあ。
ハゼとミョウガ。全く味がしない。
刺身はウニだけ美味しかったです。
マナガツオとマツタケ。私はマナガツオがあまり好きではないのですが、こちらはとても美味しかった。一方で、マツタケはあまり香りを楽しめず。
誕生日の食事だったので、それっぽく盛り付けて下さいました。卵黄の味噌漬けがねっとりと美味しかったですが、その他は全く印象無し。
ギンナンとか。何をしたいのか意図がわかりかねる。このあたりでもう帰りたくなる。
なぜかここでタコの冷製。うーん、意味不明。この皿出すのに30分以上かかってて、そして全然美味しくない。
お漬物は全般的に良し。
炊きたてごはん。何の芸もないですね。白米だけでドカンと出すのは自信のあらわれかもしれませんが、全く美味しくない。もうあきらめて、アナゴとかウニとかで炊いて欲しい。
シジミ汁。汁のみ。貝殻と身が入っていないのは寂しい。
ごはんをおかわりすると、ジャコと山椒を載せてくださいました。ジャコと山椒は美味しかったけれど、たぶん他所から買ってきたものなんだろな。
お菓子に
抹茶。抹茶は素晴らしかった。
最後に小菓子。砂糖の塊に美味しさを求めるの酷かもしれませんが、ただの砂糖です。
お土産におにぎり。またジャコ山椒か。。。梅干とかおかかとか、もうちょっと工夫できるでしょ。。。
というわけで、久々に大ハズレでした。ぜーんぜん美味しくないくせに高い。なぜ人気があるのかさっぱりわかりません。どうにも納得がいかなくて食べログを熟読してみると、信者のように盲従する客がいる一方で、私のようなコメントを遠慮なく書いている方もいる。前衛的すぎて評価が分かれるのならわかるのですが、何も独創的ではない。料理学校の和食クラスの生徒の料理を食べてるみたいな気分でした。
ちなみに当店は「ミシュラン2013掲載拒否店」らしいです。そういうのウリにしちゃいかんよね。拒否するなら黙って拒否すればいいだけのこと。
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恵比寿 くろいわ