完全にパリのビストロそのもの。
予約した際は日本語カタコトの外人が電話口に出たので、おいおい大丈夫かよと思ってたのですが、来店してびっくり、その外人がシェフでした。フランス人で、日本だとブノワやベージュで働いていたらしいです。
アミューズに魚のリエット。美味しいですがポーションが小さ過ぎる。
フラン(茶碗蒸し?)にエビのビスク。追加料金皿でしたが、めちゃくちゃうまかった。やっぱ甲殻類のダシが一番好きかもしれない私は。
テリーヌ。ごくごく一般的なもの。つけあわせのオニオンがアクセントに良かったです。
バケットは七里ガ浜のパン屋、リュミエールドゥベーに外注しているらしいです。
白身魚。美味しいですが凡庸。
豚肉のローストも美味しいですが凡庸。ポーションも小さい。
付け合せは連れとシェアする形。ニンジンが美味しかった。
連れは牛のクリーム煮込みを食べており、ものすごく美味しかったらしいです。
デセールはクルスタッド(りんごを薄い皮で包んで焼く)。これが信じられないぐらい旨かった。リンゴの酸味、皮のパリパリ感、キャラメルの濃厚さ、クリームの爽やかさ、全てが完璧。すげえうまい。参りました。
プチフールはホワイトチョコにピスタチオ。
そこそこ美味しく、そんなに高くない、使い勝手の良いフレンチです。ただ、恐ろしく皿出しが遅い。ふたりだけでやってるお店なので仕方ないのかもしれませんが、近くのテーブルの人たちはアミューズが出るまで30分ぐらいかかっているし、皿と皿のインターバルが長過ぎてワインが空いてしまったりする。「安いんだから我慢しろ」と言われればそうかもしれませんが、うーん、もうちょっとお金とっていいからもう少し快適に食事したいなあ。
シェフの実力はあると思います。なので、こんな田舎に引きこもってないで、都心で勝負してほしいな。きちんとした食材とチームがあれば、必ずミシュランの星は獲得できる。東京に戻って来い!
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。