ゆうべは勉強すると意気込みながら、あまりの疲労兼満腹で一瞬で寝てしまう。20時就寝→23時起床→うおーやべー勉強しないと!→24時就寝→5時起床→うおーやべー勉強しないと!→5時30分就寝→7時起床ヲワタ。のように、まるでテスト前の学生のような夜を過ごしてしまいました。だって疲れてたんだもん眠いんだもん。
港に着いてもレスキュー講習一行は、試験開始までテントの中で無言でお勉強。周りはキャピキャピ楽しそうなのに異様な雰囲気でした。結論として、50問中38問正解が合格ラインで、私は41点。合格は合格だけど、こんな点数認めないよっ!だってあんまり勉強していなかったもん!俺はまだ本気を出していないだけ!と、割と本気で悔しかったです。なぜかと言うと…。
====以下回想====
私は大学4年の頃、単位を取り終え卒論も早めに書き終えて、秋口から石垣の安宿でのんびり過ごしていたことがありました。
私はタスクを与えられたら〆切など意味を成さないほど圧倒的に早く終わらせる性分であり、小学校の時も、夏休みに入る前の短縮授業期間に夏休みの宿題を終わらせて提出していたタイプです。したがって、「ワニとシャンプー」の歌詞なんかに一切共感できない。
閑話休題。ともかく私は石垣には居たのですが、どっぷり浸ることができないほど私自身が都会化されており、あまりにヒマを感じ、思いつきで那覇にあるダイビングショップに電話をかけ、次のお願いをしました。
私:「ヒマです明日の朝に那覇に向かうのでCカード(いわゆるダイビングのライセンス)講習参加させて下さい」
店:「学科講習は明日の朝9時開始なのでダメです。3日後の次の回まで待って」
私:「ヒマすぎて3日も待てない。僕は頭がとても良いので、途中参加でも追いつけます」
店:「wwwじゃあ好きにして。筆記落ちたらもう1日かかってお金も割り増しになるからね」
そして翌日、笑いながら店に出迎えられ、
店:「じゃ、みんなは上で講習やってるけど、君はここで1人でテキスト読んどいて」
私:「のぞむところです」
数時間後に
私:「OK、いいよ。テスト持ってきて」
店:「wwwみんなまだ上で講習やってっから。遅れてきたくせに何いってんの?」
私:「もう一度だけ言うよ。テスト持ってきて」
店:「まずは模試からだし。はいよ、勝手にどーぞ」
数十分後に、
私:「できました。たぶん満点」
店:「ハイハイ、じゃ、採点するから…。こっ、これはぁっっっっっつ!満点じゃ!」
私:「だから頭良いって言ってんじゃん。早く本試験持ってきて」
店:「承知致しました」
さらに数十分後に、
私:「できました。たぶん満点」
店:「…。こっ、これはぁっっっっっつ!満点じゃうおー!模試と本試験、両方満点の人、長年この店やってきて初めてです!」
私:「だから頭良いって言ってんじゃん。早くホテルまで送って」
店:「上、まだ講習やってるんだけど…。いいでしょう…。」
====回想終わり====
だから41点という点数は、本気出してないだけだもんねっ!
筆記の後は、実技。
まずは他のチームのシナリオで、私は溺者役。ビーチから離れたところで1人で潜行し、救助されるのをじっと待つ。これが結構心細かった。1人で潜るなんてこと、ないもんね。発見されてからは迫真の演技で完全に脱力。水面で呼吸確認される時なんて、ご丁寧に息まで止めてみせました。
救助される側に回って感じたことは、「結構雑に扱われるなあ」です。首とかヘンな方向に曲げられそうになるし、浜にも割と乱暴に転がされる。自分が救助する時は気をつけよう。
最後に我々のチームの出番。水面で溺者を発見し、彼を目で追いながら器材を装着開始。エントリー途中で溺者は沈んでしまったので、沈んだ場所を目測で覚えておき、おおよそ沈んだ場所にて潜行、コンパスを用いてスパイラル型
に捜索。透明度は6m程でしたがなんとか発見できて浮上させて~と、シナリオをこなすことができました。山ほどミスを築き上げ、最終的にはお情けで合格させてもらった感がありますが、まあ、認定は認定です。良かった良かった。だって認定されない人、いっぱいいるんだぜ。陸上の他のダイバーたちは「面白そうなことやってるなあ」みたいに我々のことを眺めており、ミスだらけでもあったので、ちょっぴり恥ずかしかった。
反省会の後、無事に認定証を手にし、同期で記念撮影。正式な認定証が届いたら打ち上げをやりましょうと連絡先を交換して解散。いいですね、なんか久々だわこの青春感。年齢はバラバラ、職業もバラバラ。次のステージに進むために偶然居合わせた同志たち。ダイビングはライバルに勝つという競技ではなく、命を互いに預け合い助け合うスポーツなので、必然的に仲間と親密になります。海上保安庁のダイバーとかって、ほんと一生の仲間なんだろうな。
ただ、レスキューダイバーと認定はされたものの、実際に事故が発生した際に、周りのダイバーたちを集めて陣頭指揮をとってミス無く救助できるかと言われるとさすがに自信ありません。それよりも、救助ってこんなに大変なんだから、少なくとも人様に迷惑をかけることが無いよう、自分のことだけはしっかりできるようにしようという、非常に謙虚な気持ちが芽生えた講習でした。
次は最終目標のダイブマスター。プロの入口。頑張ります。
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