アロマクラシコ/品川

品川はちゃんとしたレストランが非常に少ない。その中で最もネームバリューがあるお店となると、やはり当店。
トウモロコシのサブレ。トウモロコシの旨みが強くて印象的。
パンは普通。
サーモンのミキュイ。美味しいけれど誰でも作れる料理ですね。高級レストランで出す皿ではありません。
フォアグラのテリーヌに桃のシェイク。桃のシェイクはとてもさっぱりとして単体で美味しい。問題なのはフォアグラ。2ミリぐらいしか入っていないんじゃないでしょうか。まったくフォアグラ感が無い。桃は美味しかった。
パスタも家庭料理みたい。私でも作れます。
カサゴのフリット。なにかこう、ずっとバラバラ感があるんですよねここの料理。いろんな食材が登場しては来るものの、一体感が無い。カサゴも、その衣も、ズッキーニを始めとするつけあわせも個別には美味しいのですが。。。松井落合江藤清原がいたころの巨人軍を思い出させるお店です。
しかし夏鹿は驚くほど美味しかった。なるほどね、色んな食材を組み合わせるんじゃなくて、こういう単品ズドンで勝負すれば満足するお店なのか。ノリとしては北島亭。双方のお店から「一緒にするな!」と怒られそうですが。
デザートはスイカに塩アイスクリームにチョコ。スイカに塩でチョコをタネに見立てているのはわかるんですが、小学生の図画工作じゃあるまいし、そんな貧弱な発想はレストランでは遠慮したいです。どうせやるなら緑色の長方形カード型にペンギンの肉を添えて「スイカです」ぐらいやってほしい。
プチフールは手がベトベトになる何かでやや不快。
ハーブティはほぼミントティー。

ところで、味もさることながら、サービスレベルも非常に低い。皿出しがやたら遅くて各皿のインターバルが15分近くある。どのテーブルの客もヒマそうにしてる。ようやく到着したと思いきや、ふたり同時ではなくバラバラに持ってきたりする。

オープンしたてのてんてこまい状態でもないし、満席でもないのにこのオペレーションの悪さは単純に「飲食店のプロ」が当店にひとりもいないだけでしょう。というか、アロマフレスカグループが当店に全く力を入れていないんだと思います。

とは言えグルメ不毛の地、品川でそれなりに雰囲気が良くてそれなりに食べれる店はここぐらいしかないので、それなりに客も入り続ける。全てが「それなり」の店。割り切って訪れるべきなんでしょうね。

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アロマ・クラシコ