百名伽藍/南城 vol.2

お待ちかね、ばんごはんです。当ホテルは崖から南向きに突き出た感じのホテルであり、朝日から夕日まで見えるのですが、それとともに沖縄の素敵な食材を使った料理楽しんでもらおうという意識が強烈に高いのです。したがって素泊まりは禁止。必ず朝夕食事付き。
日暮れとともにはじまりはじまりー。
何かのゼリー寄せ。黄味でできたソースがすごく美味しかった。
豆腐よう。なんとも上品な豆腐ようでとても美味しかったのですが、サイコロキャラメルぐらいの大きさでさすがに途中で飽きてしまいました。豆腐ようはやっぱり酒を楽しみながらチビチビ食べるものだと思います。
前菜盛り合わせ。全て沖縄の食材を使ったもの。ただ、名称が方言を多用したものですっかり忘れてしまいました。中央の昆布巻きの昆布がとても美味しかった。
ミーバイの昆布〆にマグロ、イセエビのあらい。ミーバイがとんでもなくうまかった。本日一番の食材です。ミーバイってのは沖縄の白身の高級魚らしいです。ハタの仲間?
イセエビの頭のほうは蒸し揚げられていて、カニフォークでほじくりだす系。美味しいのですが面倒なのと、「食べ残しがあるのではないか?」という強迫観念にとらわれて心から楽しめませんでした。
ジーマミーのポタージュにエビしんじょう。これはお見事な一皿でしょう。ジーマミーは豆腐でしかありえないと思いましたがなるほどこういう楽しみ方もアリですね。大アリです。
日も落ち、すごく良い雰囲気に。ちなみに客は我々含めて3組のみ。
島野菜サラダ。これは別に普通。ドラゴンフルーツのドレッシングはおお!と思いましたが味はどうってことありませんでした。
メインは石垣牛ヒレ肉ステーキ。いいですねえ、直球勝負。食材に自信がないとこういうダイレクトなお皿出せないですよね。塩で食べるだけですが、とてもおいしゅうございました。ポーションも文句なし!
酢の物はシャコ貝とコマ貝にもずく、海ぶどう。これは特に印象なし。貝に少し臭みがあった。
〆にパパイヤの黒糖漬け、赤米、中身汁。中身汁とは豚の内臓のお椀なのですが、どうでしょう。どれだけ手間ヒマかけても臭いもんは臭い。あきらめて三枚肉のスープにしたほうが味としては良いと思います。ただ、沖縄の文化とか伝統を重んじるという意味で、あえてこういう皿を出しているんでしょうね。
最後に沖縄の食材を使ったデザート祭り。こんなにたっぷりデザートを食べれて幸せ。パイナップルがとても美味しかったです。あとサトウキビのアイス。

沖縄の食材のみを使うという中々難しいコンセプトながら、完璧にまとまっていてレストランとしてもセンスを感じました。素晴らしい。世界一美味しい沖縄料理で賞を差し上げます。

ただ、サービスは全然ダメですね。宿泊代金が2人で10万円なので、食事は1人あたり2~3万円ぐらいと見積もっています。となると、ゲストは都心のグランドメゾンや料亭レベルのサービスを期待する。なのにスタッフはホテルと兼用で若い子が多く、言葉遣いが子供っぽい。あと20年経てば間違いなく立派になると思いますが、このクラスのレストランを担当するにはまだ早い。もちろんこんな僻地にスゴ腕ギャルソンがいるわけないので仕方ないことですが、その料金を取るのならばそれぐらいの目で厳しく見られるよという意味です。
食後に禅の間でゴロゴロしたり
回廊をお散歩したり
雰囲気いいなあ。


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この年は1年で10回沖縄を訪れました。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。


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