「薬膳」と言っただけで女子は食いつき男子はそっぽを向く。モンゴル料理。不思議な料理ジャンルです。漢方でしょうか、香辛料が爆発的に充満しているお店で、入った瞬間独特の殺気。スパイスがすごすぎてカレー屋と勘違いしそうになります。
私は当店スペシャリテである薬膳火鍋を食べに来たのですが、単品で注文すると不当に高い料金を請求される料金体系だったので、仕方なく一番安いコースへ。こんな前菜いらないのにな。鍋の具材到着。これでもかというぐらいのキノコキノコキノコ。ところでたまに「人財」って書く会社がありますが、すごくダサいと思います。全然関係ないですけど。
お肉。近所のスーパーで売ってそうな外観。
タラだったっけなあ。全然美味しくなかったです。
本命のお鍋。赤と白。
キノコたちをぶちこんでひたすら食べまくる!赤も白もどちらも旨い!具はともかく、スープが美味しい。超独特。
金絲恋餅(ちんすーりんぴん)というパイ生地。味はついておらず、鍋のスープに浸したりして食べます。清の皇室内でしか食べられていないお菓子で、清の皇帝の妃「愛姫」が皇帝の為だけに作っていた菓子らしいです。愛姫亡き後、皇帝はこれを食べる度に愛姫を思い偲んでいたんですって。ちなみに当店は世界各国に10店舗以上姉妹店があり、そのどこであってもこの中身のないパイの実みたいなのが食べられます。清の皇室もディフュージョンしたものである。
デザートはなんでもないシャーベットでした。
注文する前は得体の知れない鍋ごときに一万円もするの?と懐疑的でしたが、キノコがおなかをパンパンに膨らませてくれるし、スープをガブガブ飲みまくってもジャブジャブ追加してくれるので、かなり満腹になりました。クセになる。
でもよく考えたらこういう漢方みたいなナゾの物体ってすごい高いから、実は結構お買い得なのかもしれないな、と感じました。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。
天香回味 銀座店