サローネ2007/元町

横浜で最も人気のあるレストランのひとつ。元々銀座にあったお店を閉めて横浜に当店をオープン。大成功の後、現在西麻布と渋谷に姉妹店を開き快進撃が続く、という物語のあるお店です。「バンビーノ」という料理マンガのモチーフにもなっています。
まずは山形牛で白トリュフ風味のポテトを巻いたやつ。先頭打者ホームラン。鼻血が出るほどうまかった。白トリュフのセクシーな香り。
ジャガイモのスープ。これは一般的。最初の白トリュフジャガイモの印象が強すぎなのに食材かぶしちゃいかんでしょう。
パンも別に普通。
前菜はサーモン、カボチャ、トリッパのチコリ巻き、鶏肉。サワークリームにエスプレッソのパウダーをかけるのは面白い試み。しかし総じて平凡な皿である。
ダチョウのラグー(煮込み)パスタ。ダチョウはビジュアル的にものすごくクセが強そうですが、意外とあっさりしてます。パスタは二郎の極太麺のようで美味。
鹿のラグーのラビオリ。美味しいけれど、目をつぶって食べたら何の肉かわからない。
エビの塩漬け、ムール貝の出汁のゼリー、ピスタチオ、リコッタチーズ、あと何だっけ?色んな食材を一息に口の中に放り込んで咀嚼する料理。すごく美味しい。んーこのカタイのってなんだっけもぐもぐ、と、思わず考え込んでしまいます。面白い。
スズキのパイ(?)包み。説明された調理過程が複雑で覚え切れなかった。。。印象なし。
豚肉焼いたやつ。三元豚です。美味しいけれど、2口で終わっちゃう。もっとしっかり食べたい。
〆にスパゲッティ アル ポモドーロ。好きな量をグラム指定できます。一般的な人でどれぐらい食べるのかを聞くと、「むむー難しいですね。その日の食欲とか、それまでに召し上がったパンの量でだいぶ左右されるので。50から80グラムを召し上がる方が一番多いですかねー。ちなみに男性での記録は320グラム、女性は240グラム」ということだったので、おとなしく150グラムをお願いしたのですが、思ったより山盛りで軽くひいてしまった。

しかし、食べ始めるとこれが実に実に美味しい。とっても普通なんですけれど、感動的に美味しい。150グラムなんて余裕でスイスイ食べきってしまった。こういう普通のパスタがものすごく美味しいってすごいこと。とても印象的な一皿でした。
ドルチェは普通。右下のホワイトチョコがとても美味しかったです。
連れになあなああのトマトのスパゲティ死ぬほどうまかったよないや別にすげえ普通のスパゲティなんだけどすげえうまいよな超超超超うまかったよなと興奮していると、たまたま通りがかったホールの方に感想を求められ、いやほんとうまかった特に最後のトマトのスパゲティトマトのスパゲティ死ぬほどうまかったよいや別にすげえ普通のスパゲティなんだけどすげえうまい超超超超うまかったと答えると、「はいあれは本当に美味しいですね私には絶対作れません」と身内の方でさえ大絶賛で、しまいには当日の料理を担当した方まで厨房から引っ張り出してきて名刺までくれて、いやほんとうまかった特に最後のトマトのスパゲティトマトのスパゲティ死ぬほどうまかったよいや別にすげえ普通のスパゲティなんだけどすげえうまい超超超超うまかったと感想を述べると、「トマトタマネギセロリ各々500gを煮詰めてオイルやら何やら入れて最終的に500gにまで煮詰めて作るんですいやあれは自分で言うのもなんですけどほんと美味しいですよね自信作です」とレシピまで教えてくださっていやそれでも絶対マネできませんほんとおいしかったあのトマトはやヴぁいまた来たいあうあう。

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イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。
十年近く愛読している本です。ホームパーティがあれば常にこの本に立ち返る。前菜からドルチェまで最大公約数的な技術が網羅されており、これをなぞれば体面は保てます。

SALONE 2007