エルルカン ビス/湯河原

ミシュランが湘南エリアに進出したのは嬉しいのですが、和食ばっかりなんですよね。フレンチでは以前紹介したプランデルブと当店のみ。しかし、当店は湘南エリアに含まれてはいるものの、住所は湯河原なのである。静岡はすぐそこ。

湯河原駅から車で15分くらいでしょうか。車一台通るのがやっとな山道をぐんぐん登る。
怪しい。果たして道はあってるのか。
看板発見。極めてわかり辛い。
フジヤマのような傾斜角度の坂道を下り、ようやく駐車場を発見。
 そこから100mほど歩き、ようやくお店に到着。
何この雰囲気のすごさ。うかい亭クラス。ミシュランよ、よく来たな。

とんでもない山奥なのに、50席近くある店内は満席。すごい人気。
 アミューズはチーズ味の揚げたやつと、豚のリエットが入ったシュークリームと、オリーブ。味付けがしっかりしていてワインを飲みたくなるけど、今日は車で来たから飲まれへんねん。
前菜はシメサバの燻製。美味しいけれど、スーパーのシメサバを炙ったらこうなると思います。抜群に美味しいシメサバを食べたことがありません。下に敷かれたナスはすごく美味しかった。
米沢牛のグリルサラダ。これは抜群に美味しかった。サラダ?だまらっしゃい、これは、生肉である。2012年上半期で最も美味しい皿だったかもしれません。
真鯛にカブ。これはとても普通。何も印象に残らない。
蝦夷鹿を焼いたやつ。これはとんでもなくうまかった!肉自体の味がどっしりしてて最高!

と、まあ、味と店の雰囲気だけで言えば完璧なのですが、そうは問屋が卸さない。皿出しがね、遅すぎるんですよ。1品出すのに40分近くかかる。のんびり食べても皿と皿のインターバルが20分。テンポ悪すぎ。我々だけのテーブルだけじゃなく、どのテーブルのお客さんもイライラしてました。
最後の焦らして焦らして出てきたゴハン(なぜゴハン?)がイカの足がちょろちょろ入ったもの。全然美味しくない。40分待ってこれですか?しかも、注文する時に「お苦手な食材ございますか?牡蠣、大丈夫ですか?」と聞かれていたので、これは牡蠣を土釜で炊いたやつとかが出る?とか期待していただけに怒っちゃうぞ。
さらに散々待って出てきたデザート。ピスタチオのアイスにチョコムース、栗のスープ。これも抜群に美味しいから怒りのやり場に困る。
プリンまで手抜き無しで美味。

久しぶりに評価に困ったお店です。まだかよまだかよイライライラ→うめえ!→まだかよまだかよイライライラ→うめえ!→∞です。どんだけツンデレやねん。

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