ただ、ホスト(司会者みたいな係)のビリー・ロンドンというおっちゃんの存在感は抜群でした。ショーの最後に挨拶に出てきて、乗船客の国籍別ランキングを発表しただけなのですが、なんというか、もう、引き込まれる話術。素晴らしい。別に大したこと言ってないのに。
船内新聞に彼の経歴が載っていましたが、14歳からインターテインメント業界に入り、テレビにも出たり、ローワン・アトキンソン(ミスタービーンの人)と一緒に仕事をし、クイーンエリザベスⅡでイギリス王室前で演じたりしたこともあったんですって。日本のコメディアンは複数人であることが殆どですが、外国ではピンのことが多いので、ひとりでベラベラしゃべり切るという芸風は新鮮ですね。
ところで、国籍別ランキングではイギリスが1,300人、アメリカ700人、その他の国は数名づつで、米英連合軍の圧勝です。ちなみに日本人は4人!あと2人どこー?
事件発生。用を足した後にトイレが流れません。スチュワードに連絡すると「今、ここら一帯全部止まってて調査中」とのこと。そのうちうまくいくのでしょうが、自分の排泄物を放置したままでいるのは落ち着きませんね。フタを間違って開けてしまわないように、丁寧にメモ書きを残しておきました。
旅が長くなると洗濯物もたまる。船内にコインランドリーもあるのですが、折角のバカンス、めんどっちーことはやめにして、ランドリーサービスをお願いすることに。
朝食はいつものトラディショナルレストランではなく、カジュアルなバフェへ。皆さんがそうであるように、食べ放題では盛りすぎるのである。
カジュアルレストランのほうが景色が良いというパラドックス。
外人ってランニングマシーン好きですよね。
貴様の集客力はランニングマシーン以下である。
何年ぶりかにジェンガ。大人が真剣にやると、限界まで続き、もはや順番の勝負になる。やはり一杯飲んでから一本抜くというルールの下に実施しないと盛り上がりに欠けますね。
パターゴルフ。私は集中力が無いので苦手です。
じーさんばーさんが最大勢力を占める船ではバスケットコートも閑散としています。
謎のゲーム大会。カーリングみたいなカンジ?
我々は非社交的なので、図書室で2人きりでScrabble(単語並べゲーム)を2セット。90分程かけてしめやかに盛り上がりました。
本日のランチイベントは「パブランチ」。イギリスのパブで伝統的に供される料理を食べることができます。
迷わずフィッシュアンドチップス!個人的にコレが大ヒット。今までイギリスで食べたどのフィッシュアンドチップスよりも美味しかったです。
ビールはアイルランド産とドイツ産を。イギリスはパブでビールでアミーゴな国のはずなのに、有名なイギリス銘柄を私はひとつも知らない。
隣のおっちゃんが頼んでたキドニーパイが美味しそうだったので、追加で注文したらイマイチでした。
安物の牛肉って、煮込むとさらに不味くなる。
今夜のドレスコードはフォーマル。男子はタキシードやディナージャケット、女子はイブニングドレス必須です。着物とかあればものすごくウケると思うのですが、荷物が大変。でも一度やってみたい。
今夜はテーブルチャージひとり25ドルが必要なレストランへ。食材が格段に良くなり、ワインの値づけも安く、サービスも段違いなので、25ドルの価値はあると思います。ドンペリ179ドルって小売値に近いじゃねーか!
前菜にホタテのグリル。シンプルな調理で美味しい。
ロブスターとパンチェッタ(生ハムみたいなもん)のビスク(スープみたいなもん)。これがとんでもなくうまかった!濃厚なロブスターの旨みとパンチェッタの脂肪分が溶け込んで、しかもロブスターの身がゴロゴロ!今回の旅行を通して一番美味しかったかもしれない。
車エビのグリル。シンプルで美味しいのである。
アサリのトマト煮込み。これはハズレ。トマトの風味が飛んじゃって、砂っぽいアサリが残るのみ。
肉は小さめ(って言っても8オンス=200グラムチョイ)のフィレ。フォルクスレベル。
ロブスターのグリル。迫力があったけど、剥いてくれているし、カットもされているのでサクサク食べれました。
注文した際は「あなたは注文しすぎです。アサリもステーキもロブスターも、それぞれメインであり、普通はみんなひとつだけです」と忠告されましたが、「拙者はサムライジャパン出身だ。武士は食わねど高楊枝と言うじゃないか(←イミフ)」ということで、全然フツーに食べきりました。外人って食事時にあんまり食べないですよね。そのくせ肥満体が結構多い。間食しすぎなんでしょう。
部屋に戻る際に我々のルームスチュワードに偶然会い、トイレ復旧の旨の連絡を受ける。部屋に戻ると注意書きとともに私のウンコはキレイさっぱり流れていました。他人にウンコを流してもらったのは初めてです。
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