アミューズは特に印象なし。
前菜。スペシャリテの「海水で軽く火を通した牡蠣の冷製 海水と柑橘のジュレ 岩海苔風味」。この皿は方々で大絶賛されていて、「ホンマにそこまで美味しいんかいな?牡蠣はポン酢かけてジュルっていくのがええんちゃうの?」と懐疑的に接してしまいましたが、感動的に美味しかったです。ジュレの塩加減が絶妙で柑橘の風味もばっちり。ガツーンとわかり易い味わいです。
フォアグラのテリーヌ。これはどうでしょう。ベリーやらなんやらで甘ったるくなって非常にもったいない。ラムみたいにクセのある食材にベリーを合わせるのは許容できますが、焼いただけで充分美味しいフォアグラをこういう目にあわせる必要はないと思いました。
カダイフを纏った的鯛。揚げずに焼いているとのこと。サックサクでスイスイ食べれます。シンプルであっさりしてる。個人的にはちょっと物足りない。
うずらのロースト。完全につくねですね。すごく美味しいけれど、フレンチのメインディッシュとしては風格に欠けます。
ライチ風味のココナッツアイスの下に色んな果物が隠れています。これ、食材を重ねるんじゃなくて、全部をプレゼンテーションすべきだと思う。見た目で損してる。
カカオウォーター。質の良いカカオをこれまた質の良いお水に長いこと漬け込んで抽出するらしいのですが、うーん、別に美味しくない。ミスドのチョコシェイクのほうが美味しい。
アイスやらガナッシュやらチョコシャーベットやら。これはすごく良い。チョコレートっていうコンセプトはひとつなのに、まったりアイス、サクサクラスク、ひんやりシャーベット、たまにオリーブオイルやら塩やらと、すごく複雑に食べ進むことができます。もっと食べたい!
食後にハーブティー。聞いたことの無いハーブがたくさん入っていて面白かった。
オリーブ入りのフィナンシェに
アボカドのムースにグレープフルーツをトッピング。ミニャルディーズにこんなムースが出てくると嬉しくなりますね。
そういえば、サービススタッフのレベルがすごく高かった。ホールの総監督みたいな方のレベルが高すぎる。サービスでおお!と思う機会ってすごく珍しいので、すごく貴重。シェフの料理に対する思想とか哲学とかを、我々にもわかりやすく解説してくれるのがすごく良い。しかも全然嫌味な感じじゃなくて。
とても満足。また来たい。という冷静なコメントに私は留まるのですが、連れは「うめーうめーサイコォォォオウ!うぎゃーまた来たい!」と大騒ぎしていました。皿数とかポーションはたっぷりあるのに、軽くてサクサク食べれるので、女性にとって嬉しいお店なんだと思います。
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エディション・コウジ シモムラ (フレンチ / 六本木一丁目駅、神谷町駅、六本木駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5