ウェイティングバーで本を読みながら連れを待ってたら、「おっ、お勉強ですか~」とスタッフのおじさんに声をかけられました。人に拠ってはフレンドリーと捉えるのかもしれませんが、狭量な私は馴れ馴れしく感じてしまう。こういうの好きじゃない。高級店において、一見の客には一線を置いて欲しいのです。
乾杯のシャンパングラスはソーサー型(カクテルグラスみたいな逆三角形をひらべったくしたやつ)でした。ソーサー型の存在は知っていましたが、実際にこれで飲むのは初めて。すぐに炭酸が抜ける気がする。フルート型(縦に長細い一般的なやつ)でいいのに。
ダサいダサいと思いきや、アミューズは中々美味しい。
イカスミパンは黒いだけでイカの風味なし。
ホタテ、オマール、キャビアと最強の食材陣。文句なしに美味しい。
フォアグラも余計なことはせずにどーんとソテーするのみ。直線的に旨い。
ゴボウのスープ。ザラつく程にたくさんのゴボウ。ゴボウって香りが良くてすごく好きな食材。皮とかアク抜きが面倒なので、自分ではあまり調理しないから、お店で出ると嬉しい。
魚はちょっとぼやっとした味付けでイマイチでした。
最後の最後までしっかりした量のお肉が。いいですねこういう心意気。
デザートもしっかりと量があって満腹じゃ。
バブルというか、20年前に流行りそうな雰囲気と皿です。文句なしに美味しい。ただ、客層がブレています。私はジャケット着用なのですが、ノースリーブの男がいたり、ピンクのジーンズを履いたおばあさんがいたり、かと思えばポケットチーフしたおじさん2人組がいたり、サスペンダーつけた半ズボンのお坊ちゃんが和風ステーキ御膳みたいなのを食べていたり。
謎の空間でした。美味しいし高くないんだけれど、なんとも言えないダサさがあり、誰とどういう状況でお邪魔すれば良いのか難しいお店です。
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駄々