モンド/自由が丘

自由が丘駅から歩いて15分。土地勘が無いひとは迷うでしょう。住宅街にあるというか住宅レストラン。写真はNG。BGMがハードロックです。

前菜はホワイトアスパラガスとサクラマスのサラダ。平均的な味。ホワイトアスパラガスが小ぶりなのが残念。やっぱごんぶとなやつをシンプルにオランデーズソースだけで食べるのが最強なんでしょうホワイトアスパラガスは。

スープ?としてイカ墨とジャガイモのカプチーノ仕立て。ジャガイモはエスプーマ(食材を秘密の器械でムース状にすること)してます。エスプーマ、あんま好きじゃないんですよね。食感が無くなって味しかしなくなる。ジャガイモならちょっとザラザラ舌触り残るぐらいが好き。

パスタはカバテッリ(手打ちのショート)を牡蠣とブロッコリーのソースで。これはすごく美味しい。カバテッリの食感、牡蠣の風味、ブロッコリーの色合い、どれをとっても抜群。おかわりしたい程。

メインはイベリコ豚の炭火焼き。美味しいけれど、とても普通。印象が全く無い。もっと冒険してもいいのに。パンはいろんな種類があって楽しかった。

ドルチェは苺のタルト。ただのタルトじゃなくて、イチゴとカスタードクリームを混ぜ合わせたものを球状のチョコレートで覆ったもの。カトラリーでその球面を突き破って食べる。おもしろい。恐らく最も手が込んだお皿でしょう。こんなところで冒険してないで、メインでもうすこし頑張って欲しいところ。

自由が丘の住宅街にある一軒家レストランで雰囲気あるし、皿自体も美味しい。でも、何か物足りない。値段を倍にして食材の質をあげて、もっと先鋭的にしたらおもしろいレストランになるかもしれません。

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イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。
十年近く愛読している本です。ホームパーティがあれば常にこの本に立ち返る。前菜からドルチェまで最大公約数的な技術が網羅されており、これをなぞれば体面は保てます。

mondoイタリアン / 自由が丘駅九品仏駅尾山台駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0

ボルダリング

ボルダリングとはロッククライミングの姪っ子みたいなもの。ロッククライミングは命綱をつけて結構な高さまで昇ったりしますが、ボルダリングは高さは抑えて何の装備もなくゴツゴツを頼りに壁に貼り付いていきます。ただし、難しくするために掴んでいい石とか、乗って良い石を限定したりもします。
恵比寿にあるボルダリングジムで初チャレンジ!マンションの一室を改装したぐらいの小さなジムですが、平日昼間で空いてたので、お店の人がつきっきりで教えてくれました。

毎回お題が提示されて、壁を見てどうやって攻めるかじっくり考えてからスタート。うぎゃー!全然のぼれねー!女の子なんて軽々クリアしていくのに。うぐぐ、腕がパンパン。握力が消えていく。しまいにはペットボトルも閉めることができなくなる。

聞くと、クライマーは細マッチョ体質がどうしても多くなるとのこと。「ま、体重あってもそれだけオモリを抱えてトレーニングしてると思えばいいんじゃない?」とポジティブシンキングでした。

男はどうしてもパワーに頼ってすぐに消耗するけど、女性は軽くて楽にスイスイ行っちゃうので、意外と女性のほうがレベルが高い。お店の人はほんとすごい。天井に貼りついたり、足つかわずに手だけでホイホイ移動したり。スパイダーマンみたい。参りました。

とんでもなくチカラを使うから、3分トライして10分休憩、みたいな間隔でゆとりです。その間、他人のトライを眺めたり、休憩中の人と談笑したり、「岳」を読んだりと、かなりゆるめに時間を過ごせます。
難しいコースに挑んでる人がいるとみんなの注目をあつめて、一歩一歩進むたびに「ナイス!」「もうちょい!」「カモン!(←外人がいた)」「ああ~(←落ちた)」みたいな雰囲気なので、自然にみんなと仲良くなれます。新規の友達が欲しいかたは是非お試しください。

「ね、今週末、恵那(岐阜にある山)行かない?寒い?大丈夫だって~。この前行って寝袋忘れちゃったけど、ギリギリ死ななかったよ~」みたいな電話をしてる人がいた。あ、やっぱ外でもやるんだ。死ぬんだ。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

レストラン駄々/外苑前

抜群にダサい店名。ちなみに外観も内装も抜群にダサいです。

ウェイティングバーで本を読みながら連れを待ってたら、「おっ、お勉強ですか~」とスタッフのおじさんに声をかけられました。人に拠ってはフレンドリーと捉えるのかもしれませんが、狭量な私は馴れ馴れしく感じてしまう。こういうの好きじゃない。高級店において、一見の客には一線を置いて欲しいのです。

乾杯のシャンパングラスはソーサー型(カクテルグラスみたいな逆三角形をひらべったくしたやつ)でした。ソーサー型の存在は知っていましたが、実際にこれで飲むのは初めて。すぐに炭酸が抜ける気がする。フルート型(縦に長細い一般的なやつ)でいいのに。
ダサいダサいと思いきや、アミューズは中々美味しい。
イカスミパンは黒いだけでイカの風味なし。
ホタテ、オマール、キャビアと最強の食材陣。文句なしに美味しい。
フォアグラも余計なことはせずにどーんとソテーするのみ。直線的に旨い。
ゴボウのスープ。ザラつく程にたくさんのゴボウ。ゴボウって香りが良くてすごく好きな食材。皮とかアク抜きが面倒なので、自分ではあまり調理しないから、お店で出ると嬉しい。
魚はちょっとぼやっとした味付けでイマイチでした。
最後の最後までしっかりした量のお肉が。いいですねこういう心意気。
デザートもしっかりと量があって満腹じゃ。

バブルというか、20年前に流行りそうな雰囲気と皿です。文句なしに美味しい。ただ、客層がブレています。私はジャケット着用なのですが、ノースリーブの男がいたり、ピンクのジーンズを履いたおばあさんがいたり、かと思えばポケットチーフしたおじさん2人組がいたり、サスペンダーつけた半ズボンのお坊ちゃんが和風ステーキ御膳みたいなのを食べていたり。

謎の空間でした。美味しいし高くないんだけれど、なんとも言えないダサさがあり、誰とどういう状況でお邪魔すれば良いのか難しいお店です。


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「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
日本フレンチ界の巨匠、井上シェフの哲学書。日本でのフレンチの歴史やフランスでの修行の大変さなど興味深いエピソードがたくさん。登場する料理に係る表現も秀逸。ヨダレが出てきます。フランス料理を愛する方、必読の書。

駄々