天寿し/小倉

世界で一番美味しい鮨屋は当然東京にあるだろうと信じ込んでいるのですが、食べログの評価では当店が1位でした。ならば検証せねばなりません。スターフライヤーで小倉の地へ。

予約の時点でびっくり。「当店はお酒を置いていませんがよろしいでしょうか?」うひょーなんて根性のすわった鮨屋!飲食店って飲み物で稼がないとやってられないって話なのに。裏を返せば、酒で元とれてないぶん、食事は割高なの?と邪推してしまいます。
マグロは普通。大将が「あ!関東の方ですか!あーそれなら言ってくれれば良かったのに!良いマグロはね、一旦全部築地に集められるんですよ、ドコで揚がっても。だからこのマグロ、築地から仕入れてるんですよ~」フードマイレージ問題を垣間見ました。
イカ!美味しいなあ。九州のイカはほんとに美味しい。イカって、輸送すると鮮度が落ちるから、ホンモノは現地で食べるしかないってテレビでやってました。呼子から東京に輸送するプロジェクトもあったらしいのですが、全滅だったらしいです。それにしても鮮やかな盛り。どうやってカットするのかしら。
 エビもうまし。
 キュウリ添えられるのって初めて。





 関東ではお目にかからない近海物ネタのオンパレードでとても楽しかったです。
 エビヘッド。濃厚なかっぱえびせん。


ふぐの白子を焼いたやつ。あっつあつの白子とシャリが口の中で溶け合ってリゾットのように解けていく。
 アナゴちゃん。ふんわりフワフワ。でも私は歯ごたえがあるほうが好き。
玉子を食べてご馳走さまでしたー。

「おなかの具合はいかがですか~?」「あと6カン食べます」みたいな注文の仕方でした。で、好き嫌いを聞かれて、その後は完全におまかせ。

お会計がちょっぴり怖いシステムですが、これだけ食べてななななななななんと!12,600円!ぐおおおおおおおお安いいいいい!2万は超えるだろうと覚悟していただけに、フローイデーシェーネールと喜びのうたを歌いそうになりました。銀座で同クラスだと確実に倍はかかります。参りましたありがとうございました。

5、6人しか入らないカウンターで、大将も柔和な雰囲気。客の間に一体感が生まれやすい。後から会社制服女子ふたりが入ってきて、「おっ、今日はどうしたの?社長は?」「今日から社員旅行でみんな韓国です。私たちはお留守番なんで、なんでも好きなもの食べておいでって言われました~」なんか良いですねこういう牧歌的な雰囲気。

どれもこれも美味しく、値段は高くない素晴らしいお店です。感動的に美味しい!というネタは今回は無かったので日本一とは言いがたいですが、何度でも行きたいし、誰にでもオススメできるお店でした。


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鮨は大好きなのですが、そんなに詳しくないです。居合い抜きのような真剣勝負のお店よりも、気楽でダラダラだべりながら酒を飲むようなお店を好みます。
この本は素晴らしいです。築地で働く方が著者であり、読んでるうちに寿司を食べたくなる魔力があります。鮮魚の旬や時々刻々と漁場が変わる産地についても地図入りでわかりやすい。Kindleとしてタブレットに忍ばせて鮨屋に行くのもいいですね。

天寿し 京町店
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