恐らく今回も負け戦になるだろうと覚悟を決めて、行って来ました、神楽坂石かわ。ミシュラン3つ星。
鰻の炭火焼。イイネ。蒸しはあんま好きじゃないのでタイプ。
ハモは印象無し
松茸と甘鯛。香りが素晴らしい。
平目。よこっちょの海苔がうまかった。
蒸しアワビとそのキモ。ものすご大ぶり!キモが最高!
太刀魚の焼き。香ばしくて素敵。ナスがとろとろ。
里芋とモモとウニと何かのゼリー。本日一番の一皿。フレンチみたいな調理です。
牛なべは味付けが濃すぎ。繊細な判断が難しかった。
〆のお食事は量がたっぷり。
食べきれない分はおにぎりにして、お土産としてくれました。
デザートの黒糖ソルベが実に美味しい。
大将は全然エラそうじゃなくて、親戚の気さくなおっちゃんのようです。普通の飲食店を真面目にやってるのに、ミシュランが騒ぎ立ててめんどくさい客が増えた、ぐらいに思ってそう。
やはり客層が特殊ですね。隣の海外からの接待客は「今日は石かわ、明日は水谷、来週はハジメ(全て3つ星)に行くんですよ~。ハジメは去年も行ったんですけど、ほんとに美味しいですよ~」と大将に自慢し始めて、大将が対応に難儀していました。今から自分ちのゴハン食べさせるってのに、他の店の話始められてもねえ。「会社のカネでスタンプラリーして自慢するんじゃねぇ!」と、怒鳴ってやろうかと思いましたが、ゲストの外人もつまんなそうにしてたので、色々と気の毒な会食です。どっちの接待だか。
隣の隣の同伴客は水商売の女性と店で待ち合わせて、着いた瞬間「ルイロデレール(ドンペリみたいなもん)をフルボトルで!」と大変景気がよろしい。2人で飲みきれるの?余るなら手伝うけど?と思ってたら、一気に飲み干し、続いて日本酒にもバンバン突入。憧れる。
個人的に瞬間最大風速としてはそれ程でもなく、どれもこれも安定して美味しい、という感想ですが、連れは大絶賛してたので、料理っておもしろい。
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和食は料理ジャンルとして突出して高いです。「飲んで食べて1万円ぐらいでオススメの和食ない?」みたいなことを聞かれると、1万円で良い和食なんてありませんよ、と答えるようにしているのですが、「お前は感覚がズレている」となぜか非難されるのが心外。ほんとだから。そんな中でもバランス良く感じたお店は下記の通りです。
- くろぎ/湯島 ←吉野川の天然鰻に悶絶。ただちょっと割高かも。
- 温味/すすきの ←旨い!多い!安い!完全無欠の三ツ星和食店。
- 龍吟/六本木 ←モダンスパニッシュとさえ感じる前衛的な和食。外人にオススメ。
- えさき/青山 ←こちらも創作気味。ミシュラン三ツ星和食にしては圧倒的な安さ。
- 季節料理なかしま/白島(広島) ←同じくミシュラン三ツ星和食にしては圧倒的な安さ。
- 歓盃 人形町田酔はなれ/人形町 ←飲んで食べて1.5万円。このあたりが分水嶺。
- 日本料理TAKEMOTO/代官山 ←2万円を切ってくる。私にはこれぐらいがちょうど良いです。
神楽坂 石かわ