そして今年のクリスマスは、なんとなく後回しになっていたアピシウス!東京のフレンチの老舗ですが、なぜかミシュランには認められていない。ペニンシュラの隣のビルの地下へドラクエ的に潜って行くと、なんともクラシックな、これぞレストラン!のような内装が拡がります。
牡蠣の茶碗蒸し、貝祭り。
貝ってやっぱ良いダシとれますね。
クレソンとトマトのサラダ、ブイヤベース。サラダは別に普通。
ブイヤベースはアメリケーヌソース並にエビの旨みが溶け込んでいて香りの時点でヨダレじゅるじゅるの逸品。
魚祭り、和牛ホホ肉。
肉がシーチキンみたいに柔らかかった。です。
パンはそこらへんのパン屋のフランスパンと変わりません。
オリーブはレベル高し。
デザートはワゴンでガラガラお好きなだけどうぞ方式。「全種類お願いします」攻撃しましたが、割とさっくり食べることができました。
2,000円ぐらいのケーキバイキングなんか比べ物にならない程美味しいケーキたちを、心ゆくまで食べることができる。
本日はプラリネアイスとイチゴピスタチオのタルトが絶品でした。
生クリームが机にドンと置かれて、ご自由どうぞにってのは新しいスタイル。
私がフレンチが好きな理由は最後のデザートに拠る部分が大きい。男でデザートに比重を置いていることをバカにされることもままあります。しかし、史上最年少で3つ星を獲得したモナコ国籍のシェフ、アラン・デュカスは次のように述べています。「デザートは魔法。それはいつでも私たちに幼かった日々を思い出させてくれること。けれど私にとってデザートとは、食事を締めくくる終止符。至福のページの最後の印。ページはめくられますが、記憶は深く刻まれるのです」 哲学で難解ですが、私の味方であることは間違いなさそうです。
とても満足。こういうクラシックなフレンチ、大好きです。当店が無印で、ロオジエが三ツ星だなんて悪い冗談としか思えません。どうもミシュランは、スタイリッシュな内装と、オリエンタルな味付けと、オリーブオイルを多用するフレンチ店が好きみたい。こういうおもーいフレンチは好まないみたいです。時代遅れって思われるのかな。過小評価。
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「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
- ガストロノミー ジョエル・ロブション ←最高の夜をありがとう
- アピシウス ←東京最高峰のレストラン
- ナリサワ ←何度訪れても完璧
- ナベノイズム ←世界観がきちんとある
- ル・マンジュ・トゥー(Le Mange-Tout)/神楽坂 ←接客は完璧。料理は美味そのもの。皿出しのテンポも良く、とにかく居心地の良いお店。客層も好き。
- SUGALABO ←料理だけなら一番好きかも
- エクアトゥール ←天才によって創られる唯一無二の料理
- ete(エテ) ←美食の行き着く先はお抱えの料理人
- レヴォ ←人里離れた場所にありながら、日本いや世界でもトップレベルのフランス料理店
- フロリレージュ ←間違いなく世界を狙える
- キャーヴ・ドゥ・ギャマン・エ・ハナレ ←世界を狙える日仏料理
- ティエリー マルクス ←料理の良さはもちろんのこと、ワインのペアリングが見事