山葵野/伏見

今回のテーマは、『幻の魚"九絵"を食べよう』です。九絵ってのは文句なしに高級魚。最近は価格が高騰しているらしく、キロ2万なんてザラ。今回、このお店は28kgの九絵を仕入れたとのこと。可食部はどれぐらいとか考え出すと、計算するのが怖くなってしまいます。

まずはお刺身。ふぐと鯛のあいのこみたいな味。ネギとポン酢、もみじおろしでさっぱりと。鯛のほうが歯ごたえがあって好きかも。

皮を使ったサラダ。扱いがフグと同じですね。皮と言いつつも身もたくさんくっついていて美味。

ステーキ。バターをちょっときかせて醤油をちょろり。これはうまかったなぁ。むちっむちっ、とした歯ごたえ。

鍋。ゼラチン質がものすごい。しかしながらグツグツ煮込んでしまうと、タラなどと大差ないかもしれません。

〆はもちろん雑炊で。九絵はもちろんのこと、味付けがとても良かったです。


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仕事の都合で年間名古屋に200泊していたことがあり、その間は常に外食でした。中でも印象的なお店をまとめました。

食通たちが鰻の魅力とこだわりを語り尽くす一冊。よしもとばなな、沢木耕太郎、さくらももこ、椎名誠、村上龍、村上春樹、島田雅彦、五木寛之、遠藤周作、群ようこ、などなど最強の布陣が送るアンソロジー。

山葵野

香桃/西梅田

ザ・リッツカールトン大阪にある中華レストラン。ミシュラン1つ星。当然満席で予約なんか全然できなくて、前日リッツにチェックインした際に、「何時でも良いからお願いっ!」って土下座したら14:00~で良ければと、押さえてくれました。

中華料理は大まかに分けると北京(小麦粉軍団。麺とかギョーザとか)、四川(ゲキカラ)、上海(魚介類)、広東(米がよくとれる)の四種類。当店は広東料理であっさりした味付けがポイントです。日本の中華料理屋は北京ダックから麻婆豆腐、上海蟹にチャーハンとオールスター気味ですが、中国で食べると郷土色がはっきりしていて驚くかもしれません。
前菜のホタテ。どう考えても美味しいこの組み合わせ。
蟹とフカヒレとアオサのスープ。アオサが雰囲気良くしてました。
カニちゃんエビちゃん。「どう考えても美味しいだろ」っていう組み合わせをシンプルに出してくる。
皿とエビちゃんと卵。愛するあなたのため。
シャキシャキとした食感が食べ手を飽きさせない。
広東料理はお野菜もよく食べます。

なぜここで麻婆豆腐。日本人の圧力に負けた瞬間。
そしてエビチリ…。いや美味しいけれど、どこに行った広東料理…。
気を取り直して焼きソバ(?)ちゃん。さっぱりしてるからつい食べ過ぎちゃう。

しかしなんだかんだ言って麻婆豆腐が抜群に美味しかった。あと、杏仁豆腐。 

久々美味しい本格中華を頂きました。中華はどこで食べてもそれなりに美味しいから、わざわざ高いお金を出して、本格的なものに冒険しづらいですからね。

店内は重厚な感じですが、雰囲気は至ってカジュアル。ジーンズでもギリギリOK。お気軽にどうぞ。


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大所のホテルブランドであればリッツカールトンが好き。その街にリッツがあれば極力泊まるようにしています。


従業員の面接を、宿泊客と同様にもてなすリッツ・カールトン。ドアマンとピアノの生演奏が志願者を迎えるとか冗談みたい。そりゃあ凄いサービス集団が生まれるわけです。

香桃

シェイノ/京橋

ミシュラン1つ星。ネットで色々調べてみたのですが、現代風ではなく超古典的なフランス料理とのこと。コートドールでの悪夢があったため、「古典かぁ…」と若干ヒキ気味だったのですが、全くの杞憂、久々の大当たりでした!

入り口ドアから豪華絢爛。内装もゴージャス。スタッフの皆さんもバリっとしていて、慇懃でベタベタなサービス。こりゃちょっと場慣れしてないと居心地悪いぞ。
前菜はオマール海老を固めたやつ。海老風味、ではなく、ガッツリとオマール海老が入っており、もうこれだけで満足。手前のウニのソースが濃厚で、パンで拭う手が止まらない。
お魚は舌平目にホタテのムース。クリーム系のソースでこれも私の好みです。ホタテを100個ぐらい煮詰めたような味。たまらん!
お肉はラムを選択。脂が少し乗りすぎか。しかしソースがベリー系の酸味があるものだったので、最終的にはちょうど良い塩梅に着地しました。
連れは牛フィレのソテー。150gほどあるでしょうか、結構なボリュームです。お味は「最高」の一言。前菜とお魚ですら感動モノだったのに、それを凌駕する美味しさとのこと。
デザートは好きなものを好きなだけ方式。
手前のホワイトチョコのムースが絶品。
肉厚アロエのレモン漬けもさっぱりしてて良い。

大当たりでした。正統派。本物のフランス料理。それでいて食後感はサッパリしているのが不思議。女性にもオススメ。予約も結構取りやすいし、何度も通っちゃいそう。


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「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
日本フレンチ界の巨匠、井上シェフの哲学書。日本でのフレンチの歴史やフランスでの修行の大変さなど興味深いエピソードがたくさん。登場する料理に係る表現も秀逸。ヨダレが出てきます。フランス料理を愛する方、必読の書。

シェ・イノ
関連ランキング:フレンチ | 京橋駅宝町駅銀座一丁目駅

元町エピセ/元町

ご近所には中華街が広がるのですが、ここのお店はヌーベルシノワ(新感覚中華料理)。四川料理をベースにフレンチの要素を取り入れているとのこと。赤いインテリアとか、竜とか、"の"のお化けみたいな柄の丼とかは一切ありません。かといって気取った店でもなく、服装もカジュアルでOK。
前菜盛り合わせ。チャーシューがサクっパリっと新食感。
上海蟹とフカヒレのスープ。こいつはメッタメタうまかった。なんて豪華な組み合わせ。カニミソ、こってり、味濃い目。フカヒレちゅるるん。どろどろ系のつけ麺好きな人とか超タイプでしょう。
エビとタケノコ。泡のふわふわは柚子の何か。調理法が完全フレンチですが、味は山椒がピリリと四川風。それにしても新鮮なタケノコ。サックサクかつ瑞々しい。
ハラミのマツタケパウダーがけ。これは意味不明。全然美味しくない。頑張りすぎないで、牛フィレで良いのに。やっぱりハラミは焼肉屋で食べるに限る。
花巻も焼かなくてよろしい。
伊勢海老とホタテの土鍋ごはん。超テンション上がるビジュアル。伊勢海老の味噌が濃厚で、ごはんもののクセにごはんが欲しくなる。
おこげ部分はハマグリのスープでお茶漬け。小さな麺は四川風の味つけですが、何故か特盛のアワビ。贅沢で嬉しいんですが、麺とアワビは別々でいいかもしれません。というよりも、このアワビをじっくり調理して前菜に組み込んで欲しい。

デザートも美味しい。

めちゃくちゃ満足できるお店です。中華街近くに立ち寄った際、新しい中華を開拓したい方は是非どうぞ。

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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
1,300円としてはものすごい情報量のムック。中国料理を系統ごとに分類し、たっぷりの写真をベースに詳しく解説。家庭向けのレシピも豊富で、理論と実戦がリーズナブルに得られる良本です。

ドゥ エピセ

入船寿司/奥沢

鮪が漁業規制となる前に有名な大間の鮪を一度じっくり食べておきたいとかねてより切望しており、いよいよチャンス到来。大間の鮪の旬は11月~1月初旬らしいです。鮪は色んな所を移動するし、真冬の大間は流氷やらシケやらでそもそも漁に出られず、したがって、旬の時期はごくごく限られるとのこと。

東京の寿司で鮪と言えば、ここ入船。鮪に限って超有名店。築地での鮪セリでの至上最高値は2,020万円らしいのですが、その元凶はこの店。狙った鮪は絶対にゲットする、鮪に命を賭けたオヤジです。せっかくなので、"鮪にぎりづくし"コースをお願い。もちろん全て大間産。
つまみは印象なし。


まずは赤身。個人的に赤身はそれ程好きではないのですが、 ここまで味がどっしりとした赤身は初めて。
中トロダブル。
これは普通の中トロですね。スーパーで買う中トロとそんなに差は無い。
お椀も特に記憶に残らない。
大トロダブル。
大変美味しいんですが、 スーパーで買う中トロとそんなに差はありません。
大トロに更に脂が乗って、もはや形にならないトロの軍艦。すごい脂。口の中で一瞬でシュパっと消えてしまいます。
トロタク。 タクアンとトロの手巻き。タクアンがマグロの味を邪魔するので余計に感じました。
ヅケ。私はヅケがそれほど好きじゃないのですが、このヅケは文句無し最高。
ほんと、赤身にしっかりと味があるんですよ。
卵とお漬物で休憩。

大トロの炙り。タレと塩。前述の大トロを炙っただけじゃないと思う。おそらくもっともっと極上のトロ。これは本当に美味しかった。
現実離れしたウマさ。異常だ異常。口に放り込んだ瞬間にぶじゅぶじゅと溶け崩れていく中で、軽く炙った風味がふんわりと広がります。参った~。
〆にもういちど大トロ。大トロの炙りのインパクトが強すぎて少し霞んで見えてしまいます。

16,000円。郊外にある住宅地の寿司屋でこの価格か。ちょっと高いなあ。ちなみにフツーのランチにぎりセットは1,000円前後です。鮪はコストパフォーマンスが極めて悪い食材だ。

それでもあの大トロの炙りは衝撃的。採算を度外視してでも一度経験する価値はあると思います。中途半端なトロであればスーパーやらで充分ですが、本物の赤身と超トロを食べるのに金に糸目はつけない場合に限って良いお店です。

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鮨は大好きなのですが、そんなに詳しくないです。居合い抜きのような真剣勝負のお店よりも、気楽でダラダラだべりながら酒を飲むようなお店を好みます。
この本は素晴らしいです。築地で働く方が著者であり、読んでるうちに寿司を食べたくなる魔力があります。鮮魚の旬や時々刻々と漁場が変わる産地についても地図入りでわかりやすい。Kindleとしてタブレットに忍ばせて鮨屋に行くのもいいですね。

入船寿司
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