マンダリン38階。ミシュラン一ツ星。1日7名限定のディナー。2名の料理人が付き、小皿料理を2時間かけて30品ほど提供してくれます。
液体窒素を使ったり、謎の化学薬品を使って味噌汁を固めたり、肉に炭酸ガスを注入したり、フォアグラと苺を一緒に食べたりと色々頑張ってくれるのですが、食に関して保守的な私は納得できませんでした。
料理人の身のこなしや言葉遣いも洗練されていなくて残念。1皿づつ料理と食べ方を説明してくれるのですが、滑舌が悪くて聞き取り辛いし、いちいち「お味はいかがですか?大丈夫ですか?」訊ねられるのが非常に鬱陶しい。
本音を言えば微妙な料理なのですが、微妙と直裁に述べると傷つくだろうし、何より周りのお客さんの雰囲気を壊すのは嫌だ。しかしながら嘘をついて閻魔様に舌を引っこ抜かれるのはもっと嫌だ。したがって、料理人から感想を訊ねられないよう、なるべく目を合わさないようにする必要があります。なぜ客がこんなに気を使う必要があるのか。
食物を用いた化学ショーを観に行くという意味では良いのかもしれませんが、ホテルに食事を楽しみに行くという意味ではまだまだです。
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日本フレンチ界の巨匠、井上シェフの哲学書。日本でのフレンチの歴史やフランスでの修行の大変さなど興味深いエピソードがたくさん。登場する料理に係る表現も秀逸。ヨダレが出てきます。フランス料理を愛する方、必読の書。
タパス モラキュラーバー
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