順風満帆に見えるハワイ旅行でしたが、障害もありました。今回はその残念な結果をお伝えしたいと思います。
私が今までハワイで泊まったことがあるのは
- ワイキキゲートウェイ(機能的でリーズナブル)
- シェラトンワイキキ(ワイキキど真ん中で便利)
- ハレクラニ(鉄板)
私はこのホテルに対して「ワイキキから多少離れた分、敷地内で全てが完結するリゾートホテル。ゆっくりするなら最適」と、勝手にイメージを膨らませており、ラグジュアリーとは言わないまでもそこそこのホテルであって、良くは無くても悪くはないだろうと、一切の疑いを持っていませんでした。しかしさすがはパリスを生み出したヒルトン一族、一筋縄では行きません。
【旅行前】
日本の旅行代理店を通じて予約した場合、その旅行代理店が抑えている部屋数の枠の中から部屋が適当に割り当てられるそうです。同じ代金なのに部屋のグレードが異なることもしばしば。したがって、同じ代金の中でできるだけ良い部屋にしてもらうためには、出発数日前にホテルに直接電話してゴネると良い目にあうことが多いです。今回もそのセオリー通り、日本からスカイプ電話。
「あー、それ、日本の代理店がやることだからムリムリ。大体私の担当じゃないしガチャ」これが高級ホテルの従業員の態度でしょうか。ファーストフードの店員でもここまで冷たくはありません。出発前から恐ろしく不安に。
【チェックイン】
無愛想。カギを渡されて終わりであり、荷物も運ば無ければ部屋までの案内もありませんでした。
【部屋】
広いです。テニスコート一面弱ありました。そこそこキレイで設備には満足。
バスローブとヒゲソリがなかったので、「日本語サービスデスク」へ電話。「はぁい」なんだそのやる気の無さは!と一喝したい気持ちを抑え、バスローブふたつください、とお願いすると、「えーっと、バスローブは無かったと思います」と思いますってなんだ!と一喝したい気持ちを抑え、じゃ、ヒゲソリひとつください、とお願いすると「ヒゲソリも無かったと思います」
我慢だ。ところで今夜ビーチで打ち上げる花火はどこから観るのが良いでしょうか?と質問。「えっと、ビーチで打ち上げるので、ビーチです」いやビーチというのはわかっているので、具体的にお願いしますと辛抱強くかけあうと「だから、ビーチです」。
埒が明かないので、それじゃ花火が見えるレストランはどこになりますかね?と質問を変えると「特に無いですガチャ」なんなんだこれは。東京のまともな会社じゃ張り倒されるぞ。こんなに仕事ができない日本人がいるということが同じ日本人として恥ずかしい。
それにしてもこの対応はさすがにまずいだろうということで、今度は一般的な英語デスクに電話し、全く同じ質問を。「いかがなさいました○○様」バスローブふたつとヒゲソリ持ってきて下さい「はい喜んで!」あと、今夜の花火、どこから観るのが良いですか?「ビーチの○○○辺りで打ち上げますので、×××から観るのが一番です。レストランだと、△△△です!」なんなんだこの違いは。
前々から思ってたことなんですが、ハワイで働いている日本人は何か勘違いしている方が多いような気がします。日本で職にあぶれてしまって、海外出たらなんとかなるんじゃねーか、みたいな感じでダラダラ居座っているやつばっか。そのくせ「おれはこっちで生計立ててるんだ。ワイキキでショッピングしてるやつらとは違う」のようにプライドだけは高い。日本人観光客に対して無愛想にしたり、意地悪したり、これだから日本人はよぉ、みたいな態度とったり。そういう輩に限って日本人同士でつるんでばっかりで、大して英語が話せなかったりするので目も当てられない。それでも現地人と絡む時だけ妙にテンション高い。
と、しばらくハワイ在住ダメ日本人について考察していると呼び鈴が。バスローブとヒゲソリが届きました。っておい、これ、ヒゲソリじゃなくてソーイングキットだよ。
【挨拶】
ホテル内を歩くとたくさん従業員とすれ違いますね。彼らが全員、死んだ魚みたいな目をしているんですよ。もちろん挨拶などは一切なし。
【営業活動】
ある朝、留守電にメッセージ。「お部屋に粗品チケット置いてあるはずですが、まだ取りに来てませんね。今日はェオフィスゥ空いてるんで来て下さい。ピー。午前6時」粗品とか超いらない。朝の6時に電話をかけるだなんて非常識極まりない。
同じ電話が、3時間後にまたかかってきました。あまりにしつこいので顔を出すと、美的センスを疑う布バッグと特製キーホルダーを手渡されました。超いらない。
続けてタイムシェアの営業活動が澱みなく始まります。60平米の別荘所有権(54分の1)が600万円です。この権利を買うと、1年間で1週間だけ泊まることができるのですが、その日程を確約はしてもらえず、先着順です。別途宿泊税と、年間維持費10万円を要します。これ、買う人いるのでしょうか。
【嘘をつく】
レストランはコンシェルジュに予約してもらうことが多いです。ロイズの予約をしてもらった白人おばちゃんは文句なし。別の日の、日本語話すおっさんがマジ最低。開口一番「今日はクリスマス・イブなので、どこも予約とれません」。そりゃないだろう、イブを特別視するなんて若い日本人カップルだけ。仕事をするのが面倒なだけ、な目をしていました。
【プール】
プールでバスタオル借りようとしたら、従業員が「部屋番号と名前言え。絶対返しに来い」と、まるで私たちを泥棒のように扱います。プールサイドに行くと愕然。お盆のとしまえん状態。隣のベッドとの間隔わずか3センチ。客室数に対してプールの広さが全く足りていないんでしょうね。
【その他】
- ある日部屋に戻るとバスマットがありませんでした。普段であれば単なるミスだろうと、大らかな気持ちで接するのですが、こう酷いことが続くと、これがヒルトンの実力だと思ってしまいます。
- ある朝5時、非常ベルが全館に鳴り響き飛び起きると「誤報です!!」との大音量アナウンス。30分後、再び非常ベルが鳴り響き「誤報です!!」
- 部屋のセーフティボックスが上手く使えず注意書きを良く読むと、「使用料、1日3.5ドル」
「ハワイ」シリーズ目次
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