高級レストラン"また行きたい"偏差値【2026年最新版】

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  • 私の主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の優劣ではありません。


高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

鳥やす(とりやす)/屋冨祖(浦添市)

屋冨祖の「鳥やす(とりやす)」。新鮮な「やんばる若鶏」を安価に楽しむことができると評判で、観光客がアクセスし辛い立地でありながら、連日地元のゲストで大賑わいの人気店です。
店内は焼鳥屋としては広く、カウンターが7-8席にテーブルが数卓にお座敷もあります(写真は食べログ公式ページより)。ゲストもスタッフもうちなーんちゅばかりであり、現代のリアルな沖縄語が耳に飛び込んできてエモい。
生ビールは500円。スリムなフォルムが気になるところですが、まあ、500円という価格を考えればこんなものでしょうか。日本酒の用意も豊富であり、いずれも1合1,200円だったと記憶しています。
お通しから「レバーパテの鶏ハム巻き」と、気合が入っています。しっとりと低温で仕上げられた鶏ハムの淡白な旨味の中から濃厚で滑らかなレバーパテが溶け出し、白ワインでも楽しめそう。また、食中のお口直しとして鬼おろしもご用意頂けました。
酢モツにんにく。コリコリとした独特の歯ごたえを活かしつつ、ポン酢とニンニクでパンチのある味わいに。喉越しの良い冷菜として、こうかは ばつぐんだ!
大根と大葉のサラダ。思っていたのとだいぶ違うスタイルでの登場ですが、刻んだ大葉がたっぷりと盛り込まれており、お口直しに最適です。
サラダ代わりに「きゅうりと白菜の浅漬け」。きゅうりはポリポリとした小気味よい食感を残し、白菜は芯の甘みと葉の柔らかさが程よい塩梅で漬け込まれています。保存食としての漬物というよりは、新鮮な野菜を出汁で味わう感覚に近い。
串焼きに入ります。ひと口食べて驚き、びっくりするほど美味しいです。大ぶりで弾力ある身と甘みが凝縮された長ネギのコンビネーションが抜群で、東京の客単価1万円超えは当たり前の焼鳥に勝るとも劣らないクオリティです。    
ハツ。プリッとした独特の弾力があり、噛むたびに溢れる瑞々しさが印象的。クセがなくクリーンな味わいで、内臓系が苦手な方でも抵抗なく食べることができしょう。程よい脂のノリと、血の旨味が感じられる濃厚さが炭火の香りでより一層引き立てられています。
モモ。「やんばる若鶏」本来の味わいをダイレクトに感じられるひと品。適度な脂身と赤身のバランスが秀逸で、噛み締めるほどに力強い肉汁が溢れ出し、鶏を食べているという満足感に浸ることができます。
モツ煮込み。スープ(?)に豚骨っぽいニュアンスが感じられ、モツから溶け出した脂と野菜の甘みが混ざり合い、後を引く美味しさです。モツと一緒に煮込まれた根菜類にも味が芯まで染み込んでおり、具材ひとつひとつが主役級の存在感です。
レバー。しっとりとレア気味に仕上げられ、まるでフォアグラのような濃厚でクリーミーな味わい。とろける食感に甘辛いタレがコクをさらに深め、口の中で優しく解けていきます。
砂肝。ザクザクとした力強い歯ごたえが心地よく、噛む楽しさを教えてくれる一串です。余計な脂がなく淡白で澄んだ味わいですが、炭火の香ばしさと適度な塩気が、本来の風味を強調しています。
ナス田楽。炭火でじっくりと焼かれトロトロになったナスに、甘辛い濃厚な特製味噌をたっぷりとのせたひと品。ナスの瑞々しい水分と、味噌の香ばしさと深いコクが絡み合い、ついつい日本酒に手が伸びる味わい。
長芋のワサビ漬け。出汁の旨味を吸った長芋にワサビの清涼感のある辛みが加わり、上品な仕上がりに。辛すぎず、しかし鼻に抜ける香りがしっかりとしているため、串焼きの合間のリフレッシュに最適です。
牛タン。鶏料理店ながら牛タンのクオリティも引けを取りません。サクッとエッジの立った歯切れの良さと、鶏とはまた違った魅力のある牛の脂を楽しみます。
トマトは果汁がアツアツ。酸味は加熱によって凝縮された甘みへと変化しておい、マルゲリータの美味しいところだけを食べているかのような気分です。
せせりの柚子胡椒焼き。特有の、弾力のある引き締まった食感と噛むほどに溢れる濃厚な脂を堪能できるひと品。炭火で香ばしく焼き上げられた肉に、柚子胡椒の爽やかな香りとピリッとした辛みが加わり、脂の甘みをキリッと引き締めます。ボリュームもたっぷりだ。
以上、さんざん飲み食いしてお会計はひとりあたり7-8千円といったところ。東京の予約困難な高級店で2万円近くを払うのが馬鹿らしくなるほど、見事な費用対効果です。ミーハーな客向けの派手な演出こそありませんが、そこにあるのは「やんばる若鶏」の真実の旨さと地元客の熱気。本来、焼鳥とはこうあるべきであり、最近の東京の焼鳥バブルに対するアンチテーゼすら感じさせる名店でした。

ちなみに久茂地に2号店がオープンしているようなので、次回はそちらにお邪魔したいと思います。

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焼鳥は鶏肉を串に刺して焼いただけなのに、これほどバリエーションが豊かなのが面白いですね。世界的に見ても珍しい料理らしく、外国人をお連れすると意外に喜ばれます。
素人にとっては単に串が刺さった鶏肉程度にしか思えない料理「焼鳥」につき、その専門的技術を体系的に記しています。各名店のノウハウについても記されており、なるほどお店側はこんなことを考えているのかという気づきにもなります。

Hampton by Hilton Tashkent(ハンプトン バイ ヒルトン タシケント)

タシケントの中心部に位置し、観光にもビジネスにも便利な「Hampton by Hilton Tashkent(ハンプトン バイ ヒルトン タシケント)」。ヒルトングループの中価格帯ブランドで、2021年にオープン(リブランド)しました。アミール・ティムール広場からわずか300メートル程度の距離に位置し、観光、ビジネス、行政の各拠点へのアクセスが極めて良好です。空港からは車で15〜20分ぐらいでしょうか。
全175室と大きくないホテルなので、ロビーフロアは至ってシンプル。それでも清潔・快適・リーズナブルなスタンスは保持しており、いわゆる日本のビジホ的な居心地の良さを約束してくれます。
キングサイズの1ベッドルームにご案内頂きました。ダイヤモンドメンバーであっても特にアップグレードなどは無いようです。広さは二十数平米といったところで、世界に展開するホテルグループとしては小さめに感じるかもしれません。
ワーキングデスクはあるにはあるのですが非常に小さく、またネット環境も悪いので、ここで仕事をするとなるとバッド入るかもしれません。私は入りました。テレビも薄く大きい割にスマートテレビではなく、色々とチグハグです。
クローゼットは無く剥き出しのハンガーラックのみ。収納力には難ありで、長期の滞在には向いていません。ミニバーの冷蔵庫も空っぽで、無料のミネラルウォーターとインスタントコーヒーにティーバッグがあるのみです。
ウェットエリアも小さく、トイレ・洗面台・シャワーブースがひとつの空間にまとめられており使い勝手は良くありません。
シャワーの湯量は安定しており快適に使用できました。海外のホテルにありがちな、ガラス戸を超えてビッチャビチャになる、みたいな事態も生じませんでした。
共用設備はフィットネスセンターぐらいであり、基本的な有酸素運動マシンやウェイトトレーニング器具は揃っていますが、やはりサイズが小さすぎます。2-3人が使用したらもう手狭という印象です。
朝食はアメリカンスタイルのビュッフェを基本としつつ、現地の食文化が反映されています。ハチミツ、ドライフルーツ、季節の果物などが提供され、国際ブランドの一貫性と現地のアイデンティティが融合しているのは評価に値するでしょう。
ちなみにダイヤモンドメンバー唯一の特典として、ロビーフロアで楽しむことができるドリンクチケットが支給されます。ビールはウズベキスタンを代表する「Sarbast(サルバスト)」であり、たっぷり1パイントもあって、今回の滞在で最も心が安らいだ瞬間でした。
ヒルトングループといての最低限の機能性を維持しつつも、良くも悪くもそれだけのホテルでした。観光に出ずっぱりでホテルは寝に帰るだけ族には悪くないかもしれませんが、ホテルそのものも楽しみたい方々には物足りなく感じるかもしれません。とは言え空港から遠くは無く、価格設定も手頃なので、実務的と言えば実務的なホテルです。コンセプトを理解した上で滞在しましょう。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化し◎〇△×と記した

年間を通じて外泊が多いので、ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化しました。

◎〇△×と記していますが、これは私が滞在した時点における感想であり、価格や為替の変動、混雑度合い、当時のスタッフの対応など偶然に因る部分も多いので、話半分に捉えてください。また、ハイアットやヒルトンは最上級会員であり、ひらまつは株主なので、素で予約する場合とは対応が異なるかもしれません。

費用対効果も重要視しています。お金に糸目をつけないお金持ちの方々とは観点が異なることをご承知おきください。

ところで、私は子連れ客とそれをコントロールできない宿泊施設を憎んでおり、そういった客層が支配的なホテルは自然と△や×が多くなります。しかしながら、これは見方を変えれば家族旅行に向いたホテルを選ぶ指標となり得るかもしれません。


【ハイアット】
<北海道>

<関東>
△:ハイアットリージェンシー東京ベイ

シチリア屋/白山

シチリア島の郷土料理とシチリア産ワインを専門とする「シチリア屋」。都内では珍しいニッチな業態で、食べログでは百名店に選出されています。白山駅や春日駅、東大前駅から歩いて10分ほど。大通りから一本入った住宅街にあり静かな環境です。
店内は深みのある青い壁と木の温かみがある落ち着いた雰囲気。客席のレイアウトが変わっていて、写真のカウンター席に加え特大テーブルを数組でシェアして利用するスタイルです。

大下竜一シェフは都内のイタリア料理店で経験を積んだのと渡伊。プレシアやフィレンツェに加え、シチリアでも腕を磨きました。自転車でシチリア島を1周したこともあるそうです。
酒は高くなく、グラスワインはいずれも千円強といったところ。シチリアのクラフトビールの用意もあり、興味深いドリンクプログラムです。
付き出し4種。ツブ貝やホタテの貝ヒモなど、貝類を多用するのが面白いですね。ニシンのカラスミも起用されており旨味たっぷり。何とも酒を呼ぶ導入部です。
野菜のズッパ。素材の原型を留めないほどクタクタに煮るという、シチリア郷土料理の醍醐味が詰まったスープです。赤キャベツや菜の花、からし菜、わさび菜といった、特有の苦味を持つ野菜を主役に据えており、その苦味は決して不快なものではなく、質の高いオリーブオイルの青い香りと相まって、ワインを誘う力強い味わいです。
冷前菜はニシンとフィノキエット団子。燻製されたニシンは旨味が凝縮されており、オレンジのみずみずしい酸味と甘みを纏ってお洒落な味わい。フィノキエットとはフェンネルのことで、独特の清涼感が鼻を抜けます。
温前菜はマンジャ・エ・ベーヴィにヤリイカのエオリア風。マンジャ・エ・ベーヴィは「食べて、飲む」を意味するストリートフード由来のひと品だそうで、ネギを生ハムで巻いて熱を入れています。ネギの甘みと肉の脂が一体となり、香ばしい焦げ目が食欲をそそります。ヤリイカはプリッとした食感にケッパーの酸味と塩気がキレを与えて乙な味。
こちらは「ギオッタ」という、シチリア・メッシーナ地方のお料理だそう。お魚はブリでしょうか、シンプルな仕立てで素材そのものの味わいをダイレクトに楽しみます。
最初のパスタはリングイネ。マダラの卵を用いているそうで、トマトベースのソースに細かく溶け込み、リングイネの表面をコーティングするように絡みつきます。
続いてシチリア発祥のショートパスタ「カサレッチェ」。具材にはサルシッチャ(ソーセージ)を用いており、肉の塊感とそのエキスがパスタに絡み、噛みしめるたびに肉の野生的な風味が弾けます。
お口直しにオレンジとローズマリーのグラニタ。オレンジの鮮烈な甘みと酸味をローズマリーの清涼感ある香りと共に粗削りのシャーベットに移しています。程よく苦味があって、大人っぽく奥行きのある味わいです。
メインは馬肉のビステッカ。よりも鉄分を感じる赤身の力強さが特長的で、余計な脂がないため澄んだ旨味をストレートに味わえます。
デザートはもちろんカンノーロ。映画「ゴッドファーザー」でおなじみの、シチリアを代表する伝統菓子です。筒状に揚げたサクサクの生地の中にチーズのクリームがたっぷりと詰まっており、ミルクの優しいコクと控えめな甘さで期待通りのフィナーレです。
アールグレイティーを楽しんでフィニッシュ。ごちそうさまでした。

以上のコース料理が1万円ほどで、そこそこお酒を楽しんでお会計はひとりあたり1.5万円。なるほど郷土料理の専門化という潮流の最先端に位置するスタイルで、是非ともシチリア現地にお邪魔したくなる魅力的な構成でした。ウクライナーロシアに続いて中東と、日に日にヨーロッパが遠くなりますが、せめてこうして皿の上でシチリアを旅できることを、今はありがたく思うばかりです。

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イタリア20州の地方料理を、その背景と共に解説したマニアックな本。日本におけるイタリア風料理本とは一線を画す本気度。各州の気候や風土、食文化、伝統料理、特産物にまで言及しているのが素晴らしい。イタリア料理好きであれば一家に一冊、辞書的にどうぞ。