高級レストラン"また行きたい"偏差値【2026年最新版】

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  • 私の主観的な"また行きたい"偏差値です。味や店の優劣ではありません。


高級レストランでナメられないためのマナー集

高級レストランには一種独特の雰囲気があります。「なんだか店に値踏みされているようで居心地が悪い」と感じる方が多いかもしれませんが、その通り、店は客のことを値踏みしています。

「お客様は平等に扱う」なんてのは大ウソです。レストラン業界には『ソワニエ(大切におもてなしするべき客)』という言葉があるくらいであり、一流の客や金払いの良い常連・重い客に対しては恭しく接し、どう見ても場慣れしていない一見客に対しては、人間だもの、おざなりな対応になるものです。

そこで、「高級レストランにあまり行ったことは無いが、ナメられたくはない」と考えるワガママな貴方のために、高級レストランにおけるマナーを整理しました。結構な長文となってしまったので是非ブックマークして頂き、必要に応じて読み返して頂けると幸いです。

ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化し◎〇△×と記した

年間を通じて外泊が多いので、ここ数年で滞在した高級・有名とされているホテルを一覧化しました。

◎〇△×と記していますが、これは私が滞在した時点における感想であり、価格や為替の変動、混雑度合い、当時のスタッフの対応など偶然に因る部分も多いので、話半分に捉えてください。また、ハイアットやヒルトンは最上級会員であり、ひらまつは株主なので、素で予約する場合とは対応が異なるかもしれません。

費用対効果も重要視しています。お金に糸目をつけないお金持ちの方々とは観点が異なることをご承知おきください。

ところで、私は子連れ客とそれをコントロールできない宿泊施設を憎んでおり、そういった客層が支配的なホテルは自然と△や×が多くなります。しかしながら、これは見方を変えれば家族旅行に向いたホテルを選ぶ指標となり得るかもしれません。


【ハイアット】
<北海道>

<関東>
△:ハイアットリージェンシー東京ベイ

グルメ系SNS投稿は5割以上が案件か 食通が見た『食評価のディープフェイク』

SNSでグルメ情報を追いかけていると、ある種の強烈な既視感に襲われることがあります。同じような画角で撮られたシズル感あふれるショート動画、判を押したように並ぶ「絶対行くべき」「行かないと損」「本当は教えたくない」「期待以上すぎた」などの扇情的な煽り文句。そして気づけば、全く別のアカウントが、まるで同じ台本を読んでいるかのように特定の店を次々と絶賛している光景です。

この既視感の正体について、SNS上で大きな話題を呼んだ投稿がありました。ある匿名の分析アカウントが、フォロワー数十万人から百万人規模を誇る著名なグルメ系インフルエンサーたちを対象に、直近の投稿のうち店舗や企業からの依頼に基づく、いわゆる「案件」がどれほどの割合を占めているかを独自に集計・公開したのです。

その結果は衝撃的なものでした。調査対象となった多くのアカウントで案件の比率は5割から9割に達しており、タイムラインを埋め尽くしていた「おすすめ」の正体は、その大半が実質的な広告宣伝費によって作られた景色だったわけです。投稿主は、トップ層のインフルエンサーが受け取るPR費用が1件あたり数十万円規模にのぼると推測し、「これだけ宣伝投稿が多ければ、紹介された店が期待外れだったと言われても仕方がない」という辛辣な一言で締めくくっていました。

この投稿は瞬く間に数百万回表示され、大きな議論を巻き起こしました。「なぜ同じ店ばかり流れてくるのか腑に落ちた」という共感が広がる一方で、名指しされたインフルエンサー側からの反論や料理系インフルエンサーの参戦も相次ぎ、議論はやがて「PRであることを隠すステルスマーケティング(ステマ)」の違法性や、SNSにおける情報発信の倫理観そのものを問い直す動きへと発展していきました。

私自身、この騒動そのものを外野から野次馬的に深追いするつもりはありません。ただ、この一件が浮き彫りにした違和感は決して他人事ではないように思えます。

私たちはSNSにおける食の情報を、一体どこまで信用していいのでしょうか。

ラルジャン (L'ARGENT)/霞が関

銀座で開業しあっと言う間に1ツ星を獲得した「ラルジャン (L'ARGENT)」が霞が関に移転。引き続き1ツ星は維持しており、食べログでは百名店に選出されています。東京倶楽部ビルディング 霞ダイニング2階に位置し、虎ノ門駅や虎ノ門ヒルズ駅から歩いて5分ほどです。
店名「銀」を意味する通り、シルバーを基調としたモダン空間。壁一面が窓なので、ランチタイムは実に開放的な雰囲気(写真は食べログ公式ページより)。オープンキッチンを囲むカウンター席に加え、テーブル席や個室もあるようです。

加藤順一シェフはタテルヨシノ系のレストランを経たのち、フランスやデンマークで腕を磨きました。日本における北欧系ブームのパイオニアとも言える存在です。とは言えフランス料理のスペシャリストでもあるため、北欧に数か月滞在したことだけが自慢の料理人とは土台が異なります。
飲み物につき、銀座時代にお邪魔した時から比べれば随分と値付けが上がってしまいましたが、この手の店ではどこもそんなものなので仕方ありません。ペアリングは5杯トータル310ミリリットルで11,000円と量が少なめだったので、それなりに飲みたい我々はボトルでお願いしました。
まずはタコ焼き、ではなくエイブルスキーバー。香ばしく焼き上げられたパンケーキ調の生地の中からサワークリームがとろりと滑らかに溢れ出し、リンゴの爽やかな甘酸っぱさと共に楽しみます。キャビアの塩気がシャンパーニュに良く合う。
かつらむきされたルビー色に透き通るビーツでアオリイカを巻きました。鮮やかな見た目のインパクトに反して味わいは非常に丁寧で、アオリイカのネットリとした質感と甘味を、バターミルクの穏やかな酸味とコクが優しく包み込みます。ヤマワサビが鼻へと抜ける刺激も全体が締まって良いですね。
掛川出身のシェフのご実家は茶畑を保有しているそうで、その自慢のお茶とフォアグラを合わせました。一般的にフォアグラは果実の甘みを合わせるのが定番ですが、その重厚なコクに対してお茶の爽やかな香りとビターな苦みを対比させるアプローチを採用しました。これぞ傑作と呼ぶべき意欲作であり、恐らく日本茶とフォアグラを融合させた人類はシェフが初めてでしょう。
フォアグラにはシナモンロールも付きます。ロールというよりは編み込まれたような造形であり、わざとらしい甘さを抑え、カルダモンの香りがふわりと鼻に抜ける上品な味わい。口でなく鼻で香りを食べる逸品であり、これまでの人生で食べたシナモンロールで最も印象的でした。
続いて赤座エビ。まず驚かされるのはそのサイズ感で、赤座エビとは思えないほど巨大な身は弾力と甘みが凝縮されています。フォーム状のソースはチーズの風味を纏い、濃厚な余韻がエビの旨味と重なります。食材の圧倒的な力強さと緻密な技術が融合した贅沢なひと品です。
お魚料理はクエ。ローストによって香ばしさを纏わせつつ、身は弾力と脂の甘みが温度よく交わり、白身とは思えない力強い旨味を楽しみます。添えられたカブが素材の甘みと食感のアクセントを添え、乳脂肪のコクと爽やかな酸味を配合したソースが切れの良さを演出し、脂が舌に残らない。魚でありながら肉料理に近い満足感を覚えました。
お肉料理は仔羊。カダイフで巻いた見た目の意外性が先に来ますが、味はラムらしい正統派の美味しさ。獣感は適度に残りつつ過度なクセはなく、脂の甘みと赤身の旨みが素直です。当店の料理は全編を通じて見た目にインパクトがあるものの、きちんと美味しいのが素晴らしいですね。見た目だけが自慢の自称北欧系料理人たちは反省するように。
デザートは蓋のような造形が印象的で、開けてみると中にはアイスともムースともつかない、なめらかでどっしりとした食べ応えのある冷菓が現れます。ラベンダーの華やかで上品な香りが口いっぱいに広がり、その清涼感が肉料理の脂を心地よくリセットしつつ、デザートとしての重厚なコクも両立させています。
北欧のティータイム文化「フィーカ」をテーマに小菓子を楽しみます。シェフの料理の腕前は当然として、パティシエールも実はかなりの凄腕だと思う。シェフご実家の新茶と共に楽しみ、コースの余韻を優雅に締めくくります。
素晴らしいランチでした。以上のコースが1.5万円ほどで、水やらワインやらサービス料やらを加えてお会計はひとりあたり3万円弱。銀座時代に比べると大幅に値上がりしていますが、食材もポーションもパワーアップしており迫力も増しています。ディナーのコース料理は3万円近いようですが、この方向性は期待できるアツい。次回は夜にお邪魔したいと思います。

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百爆ステーキ(BAKUBAKU STEAK)/牧志(那覇市)

牧志はサンライズなは商店街の路地裏に佇む「百爆ステーキ(BAKUBAKU STEAK)」。沖縄のステーキ文化と牧志周辺で発達したセンベロ文化が融合した独特のステーキ専門店であり、国際通り沿いの観光客向け大型店とは一線を画する地域密着型の穴場店として評価されています。読みは「ひゃくばく」ではなく 「ばくばく」です。
10席ほどしかない小さなお店であり、数組も入ればもう満席。私は開店と同時にお邪魔したのですが、着席後数分もすれば満卓で、外で待ち行列が生じていました。場所が分かり辛く看板を辿りながらでないと見つけ出せない穴場感が堪りません。
「熟成肉ステーキセット」にはライス・スープ・ドリンクが付き、アルコールもOKという気前の良さ。これで150グラム1,000円~という価格設定なのだから意味不明。自炊するよりも安くつく計算です。
私はサイコロステーキを300グラムでお願いしました。これにスープとライスと発泡酒が付いて1,600円と笑いが止まりません。肉も値段を考えれば充分に美味しく、卓上に配置された「No.1ソース(A1ソース系)」や「にんにく醤油」などを駆使しながらバクバク楽しみます。
ライスはまあ、普通のライスですね。150グラム1,000円~という価格設定を考えれば悪くありません。
スープもライスと同様、セットのスープ味がしました。
ちなみに今回は昼時にお邪魔したためお食事メインに楽しみましたが、「ステーキせんべろ」という仕組みもあり、ステーキやガーリックシュリンプ等にドリンク2杯を付けて1,400円と、これまた信じがたい支払金額です。食べて良し、飲んで良し。食事だけでなく昼飲みやサク飲みスポットとしても活用できそうです。

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沖縄と東京の2拠点生活なので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。

人類みな家族/恵比寿

大阪の有名ラーメン店「人類みな麺類」の系列にあたる「人類みな家族」。2024年初頭に間借り営業でテストしていましたが、2024年に恵比寿駅至近の路面物件で改めてオープンしました。
店内はどこか暗い雰囲気で、お世辞にも清潔感を感じる内装とは言えませんでした。風水的にもあまり良い気は流れていなさそうです。段ボール箱が目につく場所に置かれたままなのが気になりました。スタッフがつけっぱなしの黒手袋も、正直あまり食欲をそそる光景ではありません。エンドレスで流れるMr.Childrenの楽曲が寂寥感を増幅させます。
看板メニューの「人類みな兄弟」。どうやら「ネオ家系」を標榜しているそうですが、妙に甘ったるく、ネオなのは理解できますが家系なのかどうかは不明です。スープにコクは無いものの塩分は最強で、食後6時間ほどは喉が渇きっぱなしでした。しょっぱいが物足りないという不思議な一杯です。
こちらは「まぜそば」。こちらも調味料頼みの凡庸なひと品であり、高速のサービスエリアで食べるそれに似ています。ベースとなるタレの主張が弱く、まとまりを欠く。唯一の美点を語るとすれば、大盛が無料ということですが、量で誤魔化そうとする姿勢に映ってしまい、肝心の味そのものの底上げにはつながっていません。
「人類みな兄弟」が1,130円で「まぜそば」が1,200円。場所柄、割高なのは仕方がないとして、味そのものが全然美味しくないのがしんどいですね。店内は清潔感に欠き、スタッフは不愛想で、このあと私は暫くバッド入りました。

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恵比寿も十番に負けず劣らず良い街ですよね。1度住んで、片っ端から食べ歩いてみたいなあ。よそ者ながら印象に残ったお店は下記の通り。

35年ぶりに恵比寿の地で醸造を再開した「YEBISU BREWERY TOKYO」の特集に始まり、工場のあった明治から昭和、そして都内屈指のグルメタウンとなった現代まで、恵比寿のまちの歴史を振り返ります。これで貴方も事情通。

日本橋 天ぷらめし 金子半之助 六本木ヒルズノースタワー店(かねこはんのすけ)

小川町の天丼専門店など「金子半之助」系列が結構好きな私。この日は2025年にオープンした六本木ヒルズノースタワー店にお邪魔しました。日本橋の本店群が連日常時1時間から2時間近い行列を形成するのに対し、当店はピークを外せば全然並ばないので穴場です。
店舗入口に設置されたタッチパネル式券売機で食券を購入してから入店。店内は15席ほどであり、全席が単一のハイカウンターである構造上、3名以上のグループ利用や幼児を伴うファミリー層の同席には制約があるため、結果として1名から2名の少人数によるクイックな喫食が実現されています。
定食は「特上・松・竹・梅」の4段階に分かれており、「金子半之助は最も安いメニューで充分」という私の格言に従い「梅」を注文。というのも、卓上には壺に入った三種のご飯のお供が用意されており、これら自体がオカズとして立派に成立するくらいに美味しいから。柚子の風味が効いたイカや高菜明太子までお代わりOKとは凄まじい企業努力です。
天ぷらは2回に分けて提供されます。まずは舞茸、海老、かしわ、イカのかき揚げ。タネの品質はそれなりですが、定食で1,630円という価格設定なので文句は言えません。胡麻油の強い風味が色々と上手くマスキングしてくれます。
めし。大盛無料だったので自動的にそうお願いすると、日本昔ばなしのようなサイズ感でやって来ました。普通に1合近くあるんとちゃうか。先の壺に入った三種のご飯のお供が大活躍するシーンです。
味噌汁にはアサリと三つ葉がたっぷりで、回転ずしの300円ぐらいするお椀に匹敵する美味しさです。量もたっぷりだ。    
第二弾は海苔、カボチャ、ナス、白身魚、半熟玉子天。一括で皿盛りにせず2回に分割して提供することで、アツアツでサクサクとした食感が最後まで維持されるのがいいですね。
ちなみに半熟玉子天はゴハンの上で割って中から溢れ出る濃厚な黄身を白米に絡め、卓上の醤油や黒七味を振りかけてナイスなTKGとして食べるのが定番。食後は黒豆茶がサービスで振舞われ、その香ばしさが口内の油分を綺麗サッパリ洗い流してくれます。
以上を食べて1,630円。安いだけでなく、そこそこ美味しく量もしっかりあるのが素晴らしいですね。ニューヨークに出店すれば100ドルは余裕で請求できるのではなかろうか。暴騰に暴騰を重ねる天ぷら業界に一石を投じる食体験でした。

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六本木は難しい街です。おっと思えるリーズナブルな店から、高くてギラギラしてるだけのハリボテのようなお店も多い。私が好きなお店は下記の通りです。
「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

アル チェントロ(AL CENTRO)/青森市

「オステリア・エノテカ・ダ・サスィーノ (OSTERIA ENOTECA DA SASINO)」と共に青森を代表するイタリアン「アル チェントロ(AL CENTRO)」。食べログでは百名店に選出され、ゴ・エ・ミヨにも掲載されました。JR青森駅から車で5分ほど、歩くと20分近くかかるかな。白を基調とした一軒家風の佇まいが目印です。
店内はモダンで温かみのある空間でありつつ、ビシっとクロスが張られているのがいいですね。ワインセラーのようなガラスばりの小部屋があるのが特徴的で、座席数はトータルで20席弱といったところです。
ワインは自然派のものが多く、イタリア産のものが中心。ワインリストは無く、マダムと相談しながら選択肢を絞っていきます。もちろんグラスワインの用意もあります。
アミューズから素晴らしいですねえ。青森の清流で育った旬の鮎を瑞々しい水茄子と合わせて春巻きに包み揚げた逸品。添えられる菊のマリネからは仄かな酸味が感じられ、鮎の大人の苦みとよく合います。
アマダイのウロコ焼。ウロコはカリッと揚がって食感のアクセントになり、身はふっくらと白身の上品な旨みを引き出しています。合わせるズッキーニやバジルの香りが爽やかに広がり、野菜の瑞々しさが全体を引き立てる一皿です。
ホタテを直火で香ばしく焼き上げました。ホタテの持つ自然な甘みとコクが凝縮され、そこに濃厚なウニと卵黄を練り上げたリッチでクリーミーなソースを注ぎ、もうどうやったって美味しいです。仕上げに削りかける芳醇なトリュフの香りが全体を品よくまとめ上げ、贅沢で記憶に残る官能的な味わいです。
エゾアワビの柔らか煮。柔らかく仕上げたエゾアワビを主役に肝を活かしたソースをたっぷりと注ぎます。添えられたゴーヤの苦味が後味を鮮やかに演出する大人の温菜。和食のニュアンスも感じられ、日本酒が欲しくなる味覚です。
ここでパスタがあったのですが、写真を撮るのを失念。自家製の手打ちパスタ「キタッラ(断面が四角い生パスタ)」を用いたもので、たっぷりの白魚とカラスミを重ねて楽しみます。磯の風味がビンビンに強いひと品で、やはり和風のテイストが感じられました。旨い料理に国境は関係ないのだ。
スペシャリテのカッペレッティ。帽子型の手打ちパスタの中にすりつぶしたトウモロコシを詰め、ウォッシュチーズのソースで仕上げています。トウモロコシの濃厚な甘みとチーズの塩気・コクが引き立ち合う傑作です。
メインは鹿肉。北海道は白糠町のものであり、しっとりと柔らかな赤身肉はクセがなく、野性味あふれる澄んだ肉本来の旨味が噛むほどに溢れ出します。鹿の骨や肉から取ったソースが実に濃厚で、肉の持つ力強さと深みが一層高まります。
デザートはアップルパイ。地元のリンゴの魅力を最大限に楽しむことができ、県外客の我々はとても嬉しい。添えられたバニラのジェラートは実に濃厚で、温かいパイの傍でとろりと溶け出し、全体をまろやかにまとめあげます。
以上のコース料理が13,800円で、酒代にコペルトなどを含めてお会計はひとりあたり2万円ほど。地元の質の良い食材をたっぷりと堪能してこの支払金額はリーズナブル。何よりシェフの手を加え過ぎない姿勢がいいですね。これぞ素材美の尊重。青森で上質なイタリア料理を食べたいのであれば間違いのない一軒です。

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イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。
イタリア20州の地方料理を、その背景と共に解説したマニアックな本。日本におけるイタリア風料理本とは一線を画す本気度。各州の気候や風土、食文化、伝統料理、特産物にまで言及しているのが素晴らしい。イタリア料理好きであれば一家に一冊、辞書的にどうぞ。