新加坡肉骨茶(シンガポールバクテー)/麻布十番

自称「日本初のシンガポールバクテー専門店」が麻布十番の地に2018年夏オープンしました。麻布十番商店街のど真ん中。お好み焼きの名店「よっちゃん」のビルの地下です。
ファストフードのような内装の店内。先にカウンターで注文を済ませ自分で水を注ぎ、出来上がり次第カウンターまで受け取りに行くスタイルはファストフードそのもの。スタッフは平日のゴールデンタイムでもワンオペを強いられており、接客に余裕がありませんでした。なぜかBGMにEDMが爆音でかかっており、この時点で諦観を深めた私。
オススメとされていた「肉骨茶満喫セット」を注文。 1,380円です。骨付きの肉か骨なしの肉かを選び、ライス・ミースア(麺)・油条(揚げパン)・海苔スープ・春菊の中から3つを選択します。
スペシャリテの肉骨茶(バクテー)。シンガポールの郷土料理(?)であり、ぶつ切りの豚あばら肉(皮付き)や内臓肉を、漢方薬に用いるスパイスと中国醤油で煮込んだものです。

当店のそれはコショウの風味が支配的であり、その辛さでしゃっくりが出始めるほどです。マイルドな豚骨ラーメンのようなスープはしみじみ旨い。肉は中くらいの味わいですが、1,380円の料理としては質および量に納得がいきません。
ライスの味わいは一般的な定食屋のそれと同等です。女子向けの茶碗に軽く1杯といったサイズ感。
こちらはミースア(麺) 。先のスープに素麺のような細い麺が入っています。麺そのものには歯ごたえや味わいに乏しく、スープを味わう料理です。しゃっくりが止まらない。
海苔スープ。個別メニューなので工夫があるのかと思いきや、なんのことはない、バクテーのスープに海苔が入っているだけでした。美味しいは美味しいのですが、ずっと同じ系統のスープが続くので正直飽きます。 しゃっくりが止まらない。
決して不味くはありませんが、取り立てて美味しいわけでもありません。量も少なく、セルフでのサービス。それでいて1,380円という結構な価格。いくら家賃が高い十番と言えどもさすがに高杉晋作です。食後感から逆算するに780円程度であって欲しい。割高なランチでした。


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  • 麻布十番グルメまとめ ←ほぼ毎日、麻布十番で外食しています。その経験をオススメ店と共に大公開!
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