KINOE(キノエ)/恵比寿

新アトレ裏の坂の上にあるイタリアン。中村玄エビス新東記のすぐ近く。このあたり良さげな飲食店が密集しています。『リコスキッチン』の料理長として活躍した夏目シェフが独立。
グラスのスパークリングワインは1,000円かそこらなのですが、ランチ限定2,480円でスパークリングワイン飲み放題。値段の割に悪くない泡であり、普通に美味しく5~6杯頂きました。
ランチコースは最安値の2,800円のものを注文。プリフィックスであり、前菜ひとつメインひとつをメニューの中から好きな料理を選んでいきます。シェアもOKであり、メインを揃えてもらえるのならば2人で3皿の前菜を選んでも良いという自由度の高さ。
スペシャリテのカルパッチョは外せません。この日の鮮魚はマダイに戻りガツオ、シマアジです。魚の美味しさはもちろんのこと、野菜やハーブの使い方が良いですね。ポーションも大きく2,800円の料理の前菜としては抜群の完成度です。
パンはバゲットにバターとガーリックを。当然に食欲をそそる美味しさでです。香りが気になる方にはプレーンなパンも用意するとのこと。
子持ち鮎のコンフィ。誤解を恐れずに述べると頭の部分は若干ちんこに見えます。もう少し練れた表現があれば良いのですが生憎わたしは持ち合わせていない。それでも味は抜群。骨や頭蓋骨(?)までしっとりと噛み千切ることができる柔らかさであり、ほろりと苦い風味にたっぷりの卵が天井知らずの美味しさでした。
生ウニとトマトの冷静パスタ。なるほど見た目通りの美味しさではありますが、追加料金とするほど甘い感傷に浸ることはできませんでした。前述のカルパッチョや鮎のレベルが高すぎたのかもしれません。
メインは霧島の鶏。しっとりと水分を湛えた調理であり、人品骨柄は申し分ない料理です。ただしやはりこれまでの前菜群に比べるとパンチが乏しかったかもしれません。
ちなみに飲み放題の泡はロゼも選択肢にありました。プレーンなものと同様に意外に悪くない味わい。良く飲むグループであれば飲み放題にするよろし。
デザートにはラムレーズンのアイス最中をチョイス。アイス部分は濃厚かつパンチのある味わいなのですが、最中がちょっとアレですね。スガラボほどの生地を用意せよというのは酷かもしれませんが、お祭りのミルクせんべいのような食感が気になりました。
コーヒーもきちんとしています。以上、飲んで食べて7千円弱。摂取したアルコールの量を考えると悪くないディールです。当然に人気店でありランチで2回転するという繁盛ぶり。そのため2時間弱しか滞在することはできないのですが、皿出しのテンポは良く客あしらいも上手いので、さっさと出て行け風味は微塵も感じられず、居心地の良いお店でした。


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