バルト海クルーズ vol.2〜ストックホルム〜

バルト海クルーズ3日目はストックホルムに入港。スウェーデンの首都であり最大の都市。ノーベル賞の授賞式が執り行われる街や、「魔女の宅急便」のモデルとなった街と説明したほうが通りが良いかもしれません。「水の都」「北欧のヴェネツィア」とも評され、人口は約75万人。北欧で最大の人口を誇ります。
セーデルマルム地区の東にあるスタッツガードハムネン港(Stadsgårdshamnen)に接岸し、そこから徒歩で25分ほどでストックホルム中心地です。


■平成30年度遠洋練習航海
http://www.mod.go.jp/msdf/operation/training/enyo/2018/
どうも日本の国旗や旭日旗が見え隠れする船だなと思って検索すると(すぐネットに頼る)、海上自衛隊の遠洋練習航海で寄港しているとのこと。自由時間もあるようで、初々しい初級幹部たちが、きちんとした身なりで羽を伸ばしに行く様は心和む。
旧市街のど真ん中において、親善を兼ねて音楽隊によるパフォーマンスや、艦内見学ツアーなども開催されていました。


■ガムラ・スタン(Gamla Stan)
旧市街にあたるガムラ・スタン(Gamla Stan)。王宮や大聖堂など観光の目玉のほか、細い通りの両側に小さいお店が何軒も連なるエリアです。
ノーベル賞100周年を記念して2001年にオープンしたノーベル博物館。ところで、ノーベル賞とはダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に従って1901年から始まった世界的な賞なのですが、経済学賞についてはノーベルの遺言にはなく、スウェーデン国立銀行の設立300周年祝賀の一環として勝手に始まった賞であるとは意外に知られていません。ノーベル財団は明確に「ノーベル賞ではない」とのスタンスを示しています。これ豆な。
こちらはモーテン・トローツィグ・グレン通り(Mårten Trotzigs Gränd)。幅は90センチほどしかなく、両手を伸ばせば届いてしまいそうな細い路地。
こちらは王宮。王室に関連した博物館や、衛兵の交代式が目玉。
大聖堂。王宮のすぐ南にあるストックホルム最古の教会。
アイアン・ボーイ。フィンランド教会の裏手にある高さ14cmの市内で最も小さな像。勝手に毛糸の帽子を被せてしまうセンス。
〆はガムラ・スタンからストックホルム中心部に抜ける小島にある国会議事堂です。


■ヒョートハーレン市場(Hötorgshallen Saluhall)
http://www.takemachelin.com/2018/08/kajsas-fisk.html
ストックホルムの中心であるセルゲル広場から北に向かうと広がるヒョートリエット広場。その南側にあるガラス張りのビル市場。野菜や魚、肉が並ぶのですが、トナカイやザリガニなど地場の食材を見て歩くだけで面白い。
お目当てはKajsas fisk(カイサス・フィスク)という、市場内にある魚介系レストラン。事前に知人から「すげえ並ぶよ」と脅されていたのですが、11:00オープンに合わせて訪れたところ、11:01には既に10人近くの街順列が生じていました。観光客はもちろん地元民も列に並んでいる点で説得力があります。詳細は別記事にて


■ストックホルム市立図書館(Stockholms Stadsbibliotek)
https://biblioteket.stockholm.se/
360度本に囲まれた美しい図書館。スウェーデンを代表する建築家グンナール・アスプルンド設計による市立図書館であり、北欧古典主義様式の最高傑作と評されています。
曲面壁に沿って整然と並ぶ55万冊もの蔵書。旅行者であっても気前良く利用させてくれるのがすごくいい。


■市庁舎(City Hall)
https://international.stockholm.se/the-city-hall/
ノーベル賞の記念晩餐会が行われる場所であり、ナショナル・ロマンティシズム建築の傑作。ノーベル賞の晩餐会が行われる青の間と、パーティーが行われる黄金の間が有名であり、早稲田大学の大隈講堂のデザインに影響を与えたとも言われています。


■Johan & Nyström 
https://johanochnystrom.se/
ストックホルムに数店舗展開するコーヒー専門店。アメリカ風に言うとサードウェーブコーヒー的な芸風であり、丁寧にハンドドリップしてくれる酸味のきいたコーヒーは中々の美味。
ちなみに、スウェーデンにはフィーカ(fika)とういうコーヒーブレイクを尊ぶ文化が根付いており、世界で最もコーヒーを消費する国らしいです。国全体を通して1日の中で意識的にフィーカの時間を作ることが尊重されているそうな。


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バルト海クルーズ目次
子育て中のイラストレーターが漫画でクルーズの素晴らしさを伝えてくれるエッセイです。クルーズ旅行って、高級なイメージがありますが、子連れなどの場合は総額では割安になることが多い。そのような事実や基礎知識を非常に解かり易く著している良本です。クルーズをまだ一度も経験したことが無い人が読むに打ってつけ。