エスニック料理屋とは思えないほど良い意味でシンプルなつくり。店員さんも外国の方(インド人?)なのですが、日本も上手く客あしらいも街場のインド料理屋とは一線を画すレベルです。開店10分もすれば全て満席となり、すぐに待ち行列が生じていました。
ランチセットは4種、カレーのセットか、カレー2種のセットか、ビリヤニのセットか、タンドリーチキンのセットかです。いずれもお好きなカレーをチョイスできるのですが、モノによっては追加料金が生じるカレーも。
私はビリヤニセットを注文。サンバレーホテル事件以来、ビリヤニという食べ物を避けていたので(私は気が小さい)、実に2年ぶりに食べる料理である。
チキンビリヤニ。ビリヤニとはスパイスと米(通常バスマティ米)、肉、魚、卵や野菜などから作るパキスタン料理の一種です。平たく言うと炊き込みご飯。これまた1合近くあるなとボリュームに恐れ戦いていると、
中には特大のチキンが2本、埋蔵されていました。コメの炊き具合がパラパラとしているためパクパクと食べ進めることができます。また、決して辛過ぎない程よいスパイスが食欲をあげぽよし、あっという間に間食。
サラダはランチセットの付け合せレベルの味わい。パコラ(野菜の天ぷら)についても衣がブヨブヨしており、やはりオマケといった位置づけなのでしょう。
ライタ。インドやその周辺の地域で食されているヨーグルトサラダです。野菜のみじん切りがたっぷり入っており、強い酸味と共に味変に最適な脇役でした。
カレーはバターチキンカレー。ビリヤニが主体のセットメニューだったので、カレーにはあまり心が向いていなかったのですが、これが実に上手い。バターのコクがとにかく濃く、程よいトマトの酸味と相俟って、極めてリッチなカレーに仕上がっています。これは検見川の名店シタールに匹敵するバターチキンカレーである。
飲み物がつくのでOLらしくマンゴーラッシーを。これは今あなたが想像している通りの味わいであり、ベーシックで外さない美味しさでした。
以上、ひととおりで1,650円。カレーとしては高く感じますが、特盛のビリヤニの絶品カレーを食してこの立地であれば納得の費用対効果です。ビリヤニこそは中くらいの味わいですが、バターチキンカレーがとにかく旨かった。今度はヘンに捻らず、Wカレーセットを注文してみようっと。
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- ラ・ファソン古賀/代々木上原 ←予約必須。欧風カレーの最高峰。
- ミシュラン星付きレストランを200軒食べ歩いた私が成城石井でいつも買うもの ←お惣菜カレーではトップクラス。
- ケンゾーエステイトワイナリー /六本木 ←野菜が溶け込み甘さを感じる一方で、きちんとスパイスが立っている本格派。
- 香妃園/六本木 ←六本木で遊ぶのに知らないのはモグり。
- ルソイ/目黒 ←インドやスリランカまでスパイスを買い付けに行くカレーマニアが太鼓判。
- 東洋軒/赤坂見附 ←和牛の脂のコクが凝縮され、果物の甘味で包み込み、スパイスでキリリと〆るブラックカレー。
- 印度料理シタール/検見川 ←千葉の僻地で大行列の超有名カレー屋。
- ウルトラチョップ/麻布十番 ←ごはんで食べないカレー。おかわりするレベル。
- コチンニヴァース/西新宿五丁目 ←「なぜここに?」と住宅街に突如現れる本格派。
カレーにまつわる単語が辞典形式にまとめられ、知っていそうで全く知らないカレーエピソードがたくさん詰まっています。気合を入れてカレーを食べに行く前に目を通してから臨むと楽しさ倍増!