店内は三十数席の相席スタイル。小さいながらも品の良い内装で、礼儀正しいスタッフがキビキビと動きます。1回転目に入れない場合は数十分待つことになるので時間が限られた方はお気をつけて。
一番人気の激辛マーボー豆腐セット。1,050円です。時間のかかるメニューであるのか、提供順が大きく前後していました。
小鉢がいくつかつきます。こちらはトマトの酢の物?上質で清澄なトマトがサッパリとして美味しい。暑い夏の一口目として最適。
右の小鉢は何かの肉の煮込み、もしくはガンモ的なもののそれです。八角の香りが漂い、家庭では絶対に実現できない味わい。左は瓜系のお漬物でした。
スープはシンプルなものながら、やはり並みの中華料理店とは一線を画す奥行きがありました。これは麺類を注文しても期待できそうです。
さて本題の麻婆豆腐。「激辛」と冠している割にはそれほど辛くなく、凝縮した豆腐の旨味と肉に対する複雑な調味が印象的。油にどっぷり浸かっているのですが全くクドくなく、山椒の香りと相俟って見事な清涼感を奏でています。これは文句なしに旨い麻婆豆腐である。
ライスは一般的なものでした。麻婆豆腐の油を含ませながらガツガツガツとあっという間に完食。
なるほどこれで1,050円であれば行列の長さにも納得です。街の中華料理屋の価格帯ながら、ラグジュアリーホテルの高級中華に比肩する味わい。待ち時間を考えるとちょっと扱い辛いですが、わざわざ訪れる価値もあり。オススメです。
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神田は良い街です。東京駅すぐ近くと至便であるのにも関わらず、5,000円も出せばしっかりと飲み食いができるお店が多い。気長に開拓していきたいと思います。
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- 七條(シチジョウ) ←都内屈指のエビフライ
- 松記鶏飯 ←シンガポールで食べるより美味しいシンガポール料理。
- 雲林(yun-rin) ←街の中華料理屋の価格帯ながら、ラグジュアリーホテルの高級中華に比肩する味わい。
- 神田ワイン食堂パパン ←リーズナブルなワインバー。
- ヴィノシティ ←費用対効果抜群のワインバー。
- ヴィノシティ マジス ←ロゼ主体。哲学があるワインバー。
- かんだ光壽 ←日本酒のレパートリーに舌を巻く
- 魚祥 ←500円でイクラまみれ
- 丸五 ←2,550円のトンカツに行列1時間。
- 味坊 ←羊肉主体の超有名中華料理屋。
- 万世橋酒場 ←300円の牛すじ煮込みが絶品。