花季月(かきづき)/麻布十番

麻布十番駅すぐ近くなのですが、タワマンに囲まれ影を潜めている歴史的建造物「東京さぬき倶楽部」。もともとは「讃岐会館」という、香川県が県民の拠点にという意図で香川県生協によって建てられた宿泊施設です。
都内の一等地にありますが香川県所有地であり、敷地内には職員住宅が併設されています。香川県人会のための社交場的な色彩が強かったのですが、現在では香川県人に限らず他県人にも開かれているそうな。
ランチのゴールデンタイムであってもガランガラン。このあと場に似つかわしくないギャル3人組が入店。恐らく近くのサマンサタバサ本社のOLちゃんでしょう。そのうちのひとりが死ぬほどかわいかったのですが、話しかける名目がまるでない。
日替わり定食800円に、プラス250円で小うどんをつけてもらいました。
この日のメインは豚トロとニンニクの芽の炒め物。トントロは生姜焼きのように薄く衣をつけて揚げ焼きしており心なごむ美味しさ。ニンニクの芽の程よい風味を放っており、十番の800円の定食としては奇跡のクオリティです。
香川県民の施設だけあって、うどんの旨さは折り紙つき。小うどんと言いつつも、一般的な1杯のサイズは充分にあり、小麦の香りもあれば麺のコシもあり、出汁の味わいも上々と、こんなに豊かな250円は珍しい。
小鉢はひじき。味はまあ定食のオマケレベルではありますが、量がそれなりにあり満足できました。
お漬物は恐らくできあいのものであり、スーパーで買うそれと同等です。
味噌汁もごく普通。うどんがあれだけ美味しいのだから、もう少し高みを目指せると思うのだけれど。
ライスも一般的な定食屋のそれと同クオリティです。それでも先のウドンとの炭水化物あわせ食いにより、ああ、今日も2キロを泳ぐ必要がありますな。
結論として、大変に満足のいくランチでした。十番のランチは1,000円を超えることが多く、味は大したことの無い場合がほとんどであり、仮に旨ければ大混雑と、中々に難しいエリアではりますが、そういう意味で当店は穴場中の穴場です。

「都内の一等地にあるが香川県所有地であり、敷地内には職員住宅が併設されている」と、興味をそそる存在であり、常に空いていて値段は安く、そこそこ旨い。夏場はビアガーデンも開催されているようで、近々町内会で讃岐快感しようかしらん。


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東京カレンダーの麻布十番特集に載っているお店は片っ端から行くようにしています。麻布十番ラヴァーの方は是非とも一家に一冊。Kindleだとスマホで読めるので便利です。

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